Claude Opus 5 は、Anthropic が提供する Claude 5 ファミリーの最上位モデルで、API 上のモデル ID は `claude-opus-5` です。長い文脈を保ったままコードを読み書きし、複数ステップの作業を自分で進める「エージェント」用途を主眼に置いたモデルです。
Claude Opus 5 とは
Claude 5 ファミリーは Opus 5、Sonnet 5、Fable 5.1 で構成され、これに軽量の Haiku 4.5 が加わります。この中で Opus は最も能力の高い層に位置づけられ、Sonnet と Haiku は速度・コスト側に寄ります。前世代にあたる Opus 4.8 も引き続き併存しており、両者を使い分ける運用が可能です。
単発の質問応答よりも、ファイルを横断して読み、手順を分解し、ツールを呼びながら作業を完了させる使われ方を想定した設計になっています。
何ができるのか(実例)
公になっている実運用例が、セキュリティ研究チーム Hacktron の報告です。3人の独立系研究者が 2026年7月、OpenAI の開発者フォーラム(Discourse 製)の HEIF 画像処理経路にあった脆弱性を、Claude Opus 4.8 と Opus 5 を使ってエクスプロイトに仕立てました。結果として OpenAI 従業員の ChatGPT/Codex アカウントを乗っ取り、社内 GitHub リポジトリ「Monorepo」へのアクセス権まで到達しています。
注目すべきは所要時間です。脆弱性の発見から社内リポジトリ到達まで72時間未満。研究者らは OpenAI のバグ報奨金 6,500 ドルを受け取り、脆弱性はすでに修正されています。ベンチマークの数字ではなく「攻撃準備にかかる時間が実測で縮んだ」という形で能力が示された事例であり、同じ短縮は防御側(脆弱性の発見・パッチ検証)にも効きます。
使い方(Claude Code と API)
開発者向けの入口は Claude Code です。ターミナルの CLI、デスクトップアプリ(Mac/Windows)、Web 版(claude.ai/code)、IDE 拡張(VS Code、JetBrains)のいずれからも使えます。
Claude Code には「ファストモード」があり、`/fast` で切り替えます。これは小さいモデルに落とす仕組みではなく、Opus のまま出力が速くなるもので、Opus 5 と Opus 4.8 で利用できます。
API から直接叩く場合は、リクエストの `model` に `claude-opus-5` を指定します。アプリケーションを新規に作るなら、まずこの最新世代を既定に置くのが素直な選択です。
料金はいくらか
この記事の執筆時点で確認できた一次情報に、Opus 5 の単価(入力/出力トークンあたりの金額)は含まれていません。推測で数字を埋めることはしないので、正確な料金は Anthropic の公式価格ページと Claude Code の料金体系を直接ご確認ください。
検討の方針としては、Opus はファミリー最上位、Sonnet 5 と Haiku 4.5 は速度・コスト側という位置づけを踏まえ、難易度の高い設計・調査タスクだけ Opus に回し、定型処理は下位モデルに振る、という使い分けが基本になります。
誰が作っていて、競合は何か
開発元は Anthropic です。直接の競合は OpenAI(GPT 系、および開発者向けの Codex)で、前述の Hacktron の事例は、ライバル企業の AI が相手企業への攻撃コード生成に使われたという構図でもあります。AI ベンダー同士の競争が、製品比較だけでなくセキュリティの実地検証という形でも表面化している、と読める出来事でした。




