用語解説 クロード オーパス ファイブ

Claude Opus 5とは

Claude Opus 5は、米Anthropicが開発したAIモデル群「Claude 5」の1つで、APIで使うときのモデルIDは「claude-opus-5」。使い方と料金の調べ方、セキュリティ研究で実際に使われた例、競合のOpenAIとの関係をまとめた。

Claude Opus 5は、米Anthropic(アンソロピック)が開発した大規模言語モデル「Claude」の新しい世代、Claude 5ファミリーに属するモデルです。APIで呼び出すときのモデルIDは「claude-opus-5」で、同じ世代にはSonnet 5とFable 5.1があり、小型モデルのHaiku 4.5も引き続き提供されています。

OpusはClaudeのモデル名の1つで、Opus 5の直前のバージョンはOpus 4.8です。なお、Claude 5ファミリーの中での性能の順位や、Opus 4.8と比べた具体的な数値の差は、本記事では確認できていないため書きません。

エンジニアが使う方法は主に2つあります。1つはAnthropicのAPIからモデルIDを指定して呼び出す方法です。もう1つは、Anthropicのコーディング支援ツール「Claude Code」でOpus 5を選ぶ方法です。Claude Codeはターミナル用のCLI、デスクトップアプリ(Mac/Windows)、Webアプリ(claude.ai/code)、VS Code・JetBrainsの拡張機能として使えます。Claude Codeには、回答の出力を速くする「fast mode」があり、Opus 5とOpus 4.8で使えます。fast modeは出力を速めるだけで、より小さいモデルに切り替わるわけではありません。

Opus 5で何ができるかを示す公開事例として、2026年7月のセキュリティ研究があります。独立系の研究者3人によるチーム「Hacktron」が、Claude Opus 4.8とOpus 5を使ってOpenAIの脆弱性を調べ、報告しました。入口は、OpenAIの開発者フォーラムで使われている掲示板ソフト「Discourse」の、HEIF形式の画像を処理する部分にあった脆弱性です。チームはClaudeでこの脆弱性を実際に悪用できる攻撃コードに仕上げ、OpenAI社員のChatGPT/Codexアカウントを乗っ取りました。さらに社内GitHubリポジトリ「Monorepo」へのアクセス権を得ています。脆弱性の発見から社内リポジトリに届くまでの時間は72時間未満でした。これはOpenAIのバグ報奨金制度で報告されたもので、チームは6,500ドルを受け取り、脆弱性は修正済みです。

この事例からわかるのは、Opus 5が大量のコードを読み解き、見つけた脆弱性を実際に悪用できるかどうかまで確かめる作業に使えるということです。ただし、事例はOpus 4.8と5を組み合わせて使ったもので、Opus 5単独の貢献がどれだけかは公表された情報からは切り分けられません。

事業会社の企画・DX担当者にとっての意味は、使う側と守る側の両方にあります。自社の脆弱性診断やコードレビューにAIを取り入れれば、作業を短くできる可能性があります。一方で、攻撃者も同じ道具を使えます。「攻撃の準備に何週間もかかる」という前提で立てた対策スケジュールは見直しが必要だ、というのが筆者の見方です(推測)。

料金について。Opus 5の正確な料金(入力・出力トークンあたりの単価など)は、本記事の執筆時点で確認できていないため載せていません。導入を検討する場合は、Anthropic公式の料金ページで最新の価格を確認してください。

投資家の視点では、Opus 5はAnthropicの主力製品ラインの1つです。上の事例は、ChatGPTやCodexを提供する競合のOpenAIの社内システムに、Anthropic製のAIで到達したというものでした。ライバル企業のAIが相手の弱点を突く道具になったことになり、AIモデルのコード能力の競争が、セキュリティの領域にも広がっていることを示しています。

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