用語解説 ウェイモドライバー

Waymo Driverとは

Waymo Driverは、Alphabet傘下のWaymoが開発する自動運転システムです。LiDAR・カメラ・レーダーと車載ソフトで無人タクシーを走らせています。使い方、料金、開発元、競合、2027年に東京で予定する無人タクシー計画をまとめました。

Waymo Driverは、Alphabet傘下のWaymoが開発する自動運転システムの名前です。車種の名前ではありません。センサー、車載コンピューター、運転ソフトウェアを合わせた、人間の運転手の代わりになる技術一式を指します。

Waymoは、Googleの自動運転プロジェクトが独立してできた会社で、今もAlphabetのグループ企業です。Waymo Driverはこの会社の中心となる技術です。同社の無人タクシーサービス「Waymo One」の車は、このシステムで走っています。

Waymo Driverは、LiDAR、カメラ、レーダーの3種類のセンサーと車載ソフトウェアでできています。ソフトウェアはセンサーのデータをまとめて周りの車や人を見分け、その動きを予測し、走るルートを決めます。自動運転にはカメラを中心にする方式もありますが、Waymoは複数の種類のセンサーを組み合わせています。ここが技術面での大きな違いです。Waymoは車を自社で作っていません。自動車メーカーの車にWaymo Driverを組み込んでいます。これまでの主力車両はJaguarの電気自動車「I-PACE」です。

使い方を説明します。Waymo Driverは、個人や企業がソフトウェアとして買って導入できる製品ではありません。当サイトが確認した範囲では、外部への販売やAPIの提供は発表されていません。一般の人が使うには、Waymoがサービスをしている都市で、配車アプリから無人タクシーを呼びます。米国ではフェニックス、サンフランシスコ、ロサンゼルスなどでサービスがあります。オースティンとアトランタでは、Uberのアプリから呼ぶ形です。エンジニアが直接使えるものには、研究用に公開されている走行データ「Waymo Open Dataset」があります。

料金について、Waymo Driver本体の価格や、他社が使う場合のライセンス料は公開されていません。Waymo Oneの運賃は、乗る前にアプリに金額が表示される方式で、決まった料金表はありません。東京での料金も、当サイトが確認した発表には書かれていません。

日本では、GO、Waymo、日本交通の3社が2026年9月15日、東京都で自動運転タクシーを事業化するための戦略的パートナーシップを結んだと発表しました。目標は2027年中に、ドライバーが乗らない自動運転レベル4の無人タクシーを商用で走らせることです。実現すれば日本で初めてになります。まずWaymoの社員を乗せて実際に運行し、そのあと一般の客向けにサービスを始めます。運行台数は段階的に増やし、100台という規模が示されています。役割分担は発表文に明記されていません。ただ、Waymoが自動運転技術、GOが配車アプリ、日本交通がタクシーの運行を担う形だと当サイトは見ています。

企画・DX担当の方に向けて補足します。今の提供形態を見る限り、Waymo Driverは事業会社が自社のシステムに組み込む製品ではありません。配車サービスやタクシー会社と組んで、移動サービスとして提供されるものです。自社のサービスで使うなら、交渉相手はWaymoだけでなく、GOのような配車プラットフォームや運行会社になる可能性が高いと考えられます。これは当サイトの推測です。

投資家の視点では、無人タクシーの競合として次の企業があります。カメラを中心にした方式で2025年にオースティンで無人タクシーを始めたTesla、Amazon傘下のZoox、中国のBaiduの「Apollo Go」、Pony.ai、WeRideです。GM傘下のCruiseは2024年12月に無人タクシー事業からの撤退を発表しました。Waymoは非上場で、Alphabetのグループ企業です。そのため、上場株でWaymoに投資するには、Alphabet株を通すことになります。

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