Claude(クロード)は、米国のAI企業Anthropic(アンソロピック)が開発する大規模言語モデル(LLM)と、それを使ったAIアシスタントの名称です。文章の作成・要約・翻訳、コードの読み書き、画像やPDFの読み取り、複数ステップの作業の代行などを、チャット画面やAPIから利用できます。
使い方は大きく4つあります。1つ目はWeb・デスクトップ・モバイルアプリでのチャットです。2つ目は開発者向けのAPIで、自社のシステムにClaudeを組み込めます。3つ目はコーディング用のエージェント「Claude Code」で、ターミナル、デスクトップアプリ、Web、IDE拡張(VS Code、JetBrains)から使えます。4つ目はAmazon BedrockやGoogle Cloud Vertex AIなどのクラウド経由です。
エンジニア向けに補足します。モデルは、性能を重視するOpus、性能と速度・コストのバランスをとるSonnet、軽くて速いHaikuといった系列に分かれていて、用途に合わせて使い分けます。型番は頻繁に更新されるため、最新のモデル名は公式ドキュメントで確認してください。APIではツール呼び出し(function calling)に対応しています。Anthropicが提唱したオープンな規格MCP(Model Context Protocol)を使うと、外部のツールやデータソースにもつなげられます。Claude Codeはリポジトリのコードを読み、コマンドを実行し、ファイルを書き換えるところまで任せられます。
直近では、Anthropicが9月16日(現地時間)に、チャットと、複数ステップのタスクを任せるエージェント機能「Cowork」を統合すると発表しました。まずProとMaxプランのWeb・デスクトップ・モバイルアプリで数週間かけて順次展開し、その後ほかのプランに広げる計画です。統合後は、タスクに必要な機能をClaudeが判断し、どの会話からでもCoworkの機能を使えるようになります。
事業会社での使い道としては、社内文書の要約や比較、調査レポートのたたき台づくり、問い合わせ対応の下書き、社内ツールの開発支援などがあります。料金は、個人向けが無料プランと有料のPro・Max、法人向けがTeamとEnterpriseです。APIは入力・出力のトークン量に応じた従量課金で、単価はモデルごとに違います。価格は改定されることがあるため、この記事では金額を書いていません。導入を検討する際は公式の料金ページを確認し、機密データを扱う場合はデータの取り扱い条件を契約前に確かめてください。回答に誤りが混じることもあるため、重要な用途では人による確認が欠かせません。
投資家向けの情報です。Anthropicは2021年に、OpenAIの元メンバーであるダリオ・アモデイ氏(CEO)とダニエラ・アモデイ氏らが設立しました。AIの安全性研究を事業の柱に掲げています。AmazonとGoogleは出資者で、クラウドの提供元でもあります。主な競合は、OpenAIのChatGPT(GPTシリーズ)とGoogleのGeminiです。
社内での使われ方も数字で公表されています。Anthropicの社内シンクタンクAnthropic Instituteは9月17日(現地時間)、同社のAI研究開発業務の26%が、Claudeがほぼ自力で進めて人間は監督に回る「AI主導」の段階にあると発表しました。8月時点の数字で、2月には1%未満でした。人間が指示しながらAIと協働する段階まで含めると9割を超えます。一方で、AIが完全に自律して進める段階の業務はありません。ただし、これはAnthropicによる自社の数字で、外部の検証を受けたものではありません。

