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CXMTとは

CXMT(長鑫存储)は中国のDRAM最大手メーカー。第5世代プロセスで密度2倍を主張し24GB LPDDR5Xを量産開始、3D NAND参入も報じられる。何を作る会社で、メモリ価格にどう効くかを整理する。

CXMT とは

CXMT(長鑫存储)は、中国のDRAM最大手のメモリメーカーです。PCやスマートフォンの主記憶に使われるDRAMを自社で設計・製造しており、中国国内でこの領域を担う中心企業にあたります。

ソフトウェアでもクラウドサービスでもなく、半導体の製造会社です。この前提を押さえないと、以下の話はすべて読み違えます。

CXMT の「使い方」と「料金」を探している人へ

先に結論を書くと、CXMT にはアカウント登録も利用料金表も存在しません。ユーザーが直接「使う」対象ではないからです。

関わり方は実質的に二通りです。ひとつは、CXMT 製 DRAM を搭載した製品(スマートフォン、PC、メモリモジュール)を買う側として間接的に触れる形。もうひとつは、メモリ市況や地政学の変数として同社の動向を追う形です。調達担当や投資家が「CXMT」を調べるのは、ほぼ後者の文脈になります。

何ができるのか — 第5世代プロセスと 24GB LPDDR5X

CXMT は第5世代プロセスによる DRAM の量産開始を発表しました。同社の説明では、メモリ密度が実質2倍になり、1枚のウェハーから切り出せるダイの数も倍になります。

鍵は、シリコンを絶縁して効率を高める high-k 誘電体メタルゲートのプロセスを DRAM 製造に適用した点です。これによって競合メモリメーカーと肩を並べたと同社は主張しています。ここは第三者の検証結果ではなく同社の発表である点に注意してください。成果物としては、スマートフォン向けの 24GB LPDDR5X の量産が挙げられています。

3D NAND への拡大観測

CXMT が北京近郊に建てる第2工場に、3D NAND の研究開発ラインを置く計画だと報じられています。関係者3人の話としての報道で、CXMT は正式に認めていません。

ただし第2工場はまだ着工しておらず、稼働は少なくとも2〜3年先とみられます。実現すれば DRAM 専業から外れ、3D NAND 大手である YMTC の領域に踏み込むことになります。DRAM で大きな利益を出している同社にとって、これは事業の性格を変える動きです。

メモリ価格との関係

CXMT が注目されるのは、メモリ価格の文脈です。関連して、Acer の会長兼 CEO である Jason Chen 氏は、メモリメーカーが唱える長期的な供給不足論は利幅を守るための発信だとして異を唱えています。

同氏によれば、実際に逼迫しているのは LPDDR5X-9600 のような高速 DDR5 と、NVIDIA の N1/N1X といった一部 CPU に限られ、メモリや SSD の供給自体は十分にあるとのことです。それでも PC 価格は年末にかけて 5〜20%上がるという見方を示しています。

CXMT の増産が本当に密度2倍を伴うものなら、この供給不足論の前提自体に影響します。調達計画を立てる立場なら、同社の発表が第三者に検証されるかどうかを追う価値があります。

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