用語解説 よんそくほこうロボット

四足歩行ロボットとは

四足歩行ロボットは、4本の脚で歩いて移動するロボットです。段差や配管のある現場を歩けるため、工場やプラントの巡回・点検への導入が進んでいます。この記事では、できること、使い方の実例、料金の公開状況、主な開発企業をまとめます。

四足歩行ロボットとは、4本の脚で歩いて移動するロボットのことです。車輪やクローラーでは通りにくい段差や配管の多い床面も歩けるため、国内では工場やプラントの巡回・点検用途で試作や実証が進んでいます。

四足歩行ロボットとは:何ができるのか

中心となる機能は、決められた場所を歩いて回ることと、背中に機器を載せて運ぶことの2つです。現場で想定されている使い方は、カメラやセンサーを載せたロボットが設備のあいだを巡回し、点検データを集めるというものです。

どれだけ載せられるかで、使えるセンサーの種類が決まります。たとえばアールティが開発中の試作機は重量約20kgで、最大7kgの機器を積めます。エンジニアが機種を比べるときは、歩行性能だけでなく、積める重さと、目的のセンサーを載せられるかを最初に確認する必要があります。

使い方:工場・プラント巡回での実例

具体的な例として、ダイセルとAVITA(石黒浩氏が率いる企業)の共同実証があります。2026年12月から大竹工場(広島県)で、四足歩行ロボットによる製造プラント内の巡回と設備点検を始めます。8月から走行テストを行っており、12月からは自律走行での検証に進みます。初期は「Unitree Go2」を使います。

この実証で確かめるのは、実環境で使えるか、安全に運用するための条件、点検の精度、運用方法の4点です。ここから分かるのは、導入にはロボットを買うだけでなく、安全ルールや巡回の手順を現場ごとに決める作業が必要だということです(この点は実証の検証項目から読み取った推測です)。DX担当者は、これらの項目を自社で導入するときのチェックリストとしても使えます。

料金:いくらで導入できるのか

当サイトが確認している情報の範囲では、上に挙げた機種やプロジェクトの価格は公表されていません。アールティの国産機は2028年春ごろの量産開始を目指している段階で、販売価格はまだ決まっていないと考えられます。

予算を考えるときは、本体価格だけでなく、載せるセンサー、巡回ルートの設定、実証期間の運用コストも含めて見積もる必要があります(これは一般的な導入検討の考え方で、特定製品の価格ではありません)。

誰が作っているのか:国産勢と競合

国産では、アールティが日本精工(NSK)と共同で、工場の巡回・点検向けの四足歩行ロボットを開発しています。9月29日に東京国際フォーラムで開かれる「Robotics NEXT Tokyo 2026」で、試作機と自動巡回デモを初めて一般公開する予定です。量産機の投入目標は2028年春ごろです。

一方、ダイセルの実証では、初期段階で既製品のUnitree Go2が使われます。投資家の視点で見ると、国産勢が量産を目指している間に、ユーザー企業は既製品を使って現場での運用ノウハウを蓄積し始めている、という構図です。今後の競争は、機体の性能に加えて、点検の自動化をどこまで一体で提供できるかで決まる可能性があります(これは推測です)。

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