コンテナ型データセンターとは
コンテナ型データセンターとは、サーバーラックと電源・冷却などの設備を輸送用コンテナの中にまとめたデータセンターのことです。建物を一から建てる通常のデータセンターと違い、コンテナを設置場所に置いて電力と通信をつなげば使えるため、稼働までの期間を短くしやすい点が最大の特徴です。
通常のデータセンターは、用地の取得、建屋の設計と建設、受電設備の工事を順に進めるため、計画から稼働まで時間がかかります。コンテナ型は設備をあらかじめコンテナ単位で組んでおく方式なので、建屋の建設を待つ必要がありません。
何ができるのか・使い方
最近注目されている使い方は、AI の学習や推論に使う GPU サーバーの置き場所です。GPU サーバーは電力の消費と発熱が大きく、既存のデータセンターでは置き場所を確保しにくいことがあります。コンテナ型なら、必要な場所に必要な分だけ増設できます。
1 台のコンテナに収まらない規模でも、複数台を連結すれば対応できます。ゲットワークスは 40 フィートコンテナを 4 台連結したコンテナ型データセンターを開発し、本稼働と受注の受け付けを始めたと発表しました。大規模な GPU クラスターに対応できる構成としています。
エンジニアの立場で確認すべき点は、1 コンテナあたりの電力容量、冷却方式、搭載できる GPU の台数、コンテナ間のネットワーク構成です。ただし、ゲットワークスの 4 連結構成について、これらの仕様は当サイトではまだ確認できていません。
料金はいくらか
コンテナ型データセンターの料金は、当サイトが確認できた範囲では公表されていません。ゲットワークスの 4 連結構成についても、価格は分かっていません。
費用は、コンテナ本体と設備を買うのか、コンテナ内のラックや GPU サーバーを借りるのか、という契約の形で大きく変わると考えられます(これは推測です)。導入を検討する企画・DX 担当者は、事業者に見積もりを依頼し、初期費用と月額費用、電力料金がどちらの負担になるかを分けて確認する必要があります。
誰が作っているのか・競合は
国内では、ゲットワークスがコンテナ型データセンターを手がけています。同社は GPU クラスター向けに 4 台連結の構成を開発し、本稼働させました。
また、ゲットワークスとカゴヤ・ジャパンは、コンテナ型データセンターと GPU サーバー基盤の事業で協業すると報じられています。ただし、両社の役割分担、提供するサービスの内容、設置場所、提供開始の時期は分かっていません。設備を作る会社と、その上でサーバーを貸す会社が組む形になる可能性がありますが、これも推測の段階です。
コンテナ型の競合は、建屋型の通常のデータセンターと、GPU を時間単位で貸すクラウドサービスです。コンテナ型が選ばれるのは、早く稼働させたい場合や、自社の土地に GPU 環境を置きたい場合です。他社の製品と比べた性能や価格については、当サイトでは確認できていません。


