Googlebook とは、Google が発表した新しいノート PC のカテゴリで、AI の Gemini を使う前提で設計されている。価格は899ドルからで、予約を受け付けており、店頭発売は10月4日だ。
Googlebook とは:誰が作り、中身は何か
Googlebook は、Android の技術スタックの上に ChromeOS のデスクトップ基盤を組み合わせて作られている。Google が自社で1機種を出すのではなく、仕様を決めて複数のメーカーが製造する方式をとる。製造するのは Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovo の5社だ。ディスプレイは最大2.8K。
各モデルの型番、CPU、メモリ、重さ、バッテリー時間は、当サイトが確認した発表内容には含まれていない。
何ができるのか:内蔵 AI 機能
Googlebook の特徴は、OS に組み込まれた次の3つの AI 機能にある。
- **Magic Pointer**:カーソルを軽く揺らすと、そのとき画面に表示されている内容を文脈として渡したうえで Gemini を呼び出せる。アプリを切り替えたり、内容をコピーして貼り付けたりする手間がいらない。 - **Rambler**:話した内容を、整理された文章に直してくれる。思いついたことを口頭で話し、それをメモや下書きにする使い方を想定している。 - **Create My Widget**:欲しいウィジェットを言葉で説明するだけで作ってくれる。
使い方:エンジニアにとってのポイント
どの機種にも Google Antigravity と Linux ターミナルが搭載されている。全機種で同じ開発環境がそろうため、どのメーカーの機種を選んでも開発に使える。ただし、Linux 環境の細かい仕様(使えるディストリビューションや GPU を利用できるかなど)は、確認した情報には書かれていない。
企画・DX の担当者にとっては、Magic Pointer と Rambler で議事録や資料の下書きを短くできるかどうかが評価のポイントになる。一方で、社内データを Gemini に渡すときのデータの扱いや、管理機能(MDM など)への対応は発表内容から確認できない。導入を検討する前に、各メーカーとこの点を確認する必要がある。
料金:いくらで買えるか
価格は899ドルからだ。これは最も安い構成の価格で、上位構成やメーカーごとの価格差は公表情報から確認できていない。日本での価格と発売日も現時点では不明だ。Gemini の有料プランが必要かどうかも、確認した情報には書かれていない。
競合と位置づけ(投資家向け)
Google が仕様と OS を決め、PC メーカー5社が製造するという形は、Google 自身の Chromebook と同じ水平分業のやり方だ。違いは、Android の技術スタックを土台にしている点と、AI を後から追加するのではなく前提にしている点にある。
以下は発表内容にはない筆者の見立てだ。直接競合するのは、AI 機能を前面に出した Windows ノート PC と、Apple の MacBook だと考えられる。899ドルからという価格は、主流の価格帯を狙ったものに見える。勝負を分けるのは、OS に組み込んだ AI 機能が日常の作業で使われ続けるかどうかだろう。

