用語解説 セイセイエーアイ

生成AIとは

生成AIとは、学習したデータをもとに文章・画像・コードなどを新しく作るAIのこと。仕組み、エンジニア向けの使い方、料金体系、ローソンなどの企業事例、主な開発企業と競合を解説します。

生成AIとは

生成AI(Generative AI)とは、大量のデータから学習したモデルを使って、文章・画像・音声・プログラムコードなどを新しく作るAIのことです。これまでのAIは「分類する」「予測する」ことが主な役割でした。生成AIは、利用者の指示(プロンプト)に応じて新しいものを出力する点が異なります。

文章を扱う生成AIの中心にあるのは、大規模言語モデル(LLM)です。LLMは、文脈に続く語としてもっともらしいものを順に予測して出力します。この仕組みのため、事実と異なる内容をそれらしく出力することがあります(ハルシネーションと呼ばれます)。出力が正しいかどうかは、利用者が確認する必要があります。

何ができるのか・使い方

エンジニアがよく使う用途は、コードの生成・説明・レビュー、ログやドキュメントの要約、文章の分類や情報の抽出です。使い方は大きく2つあります。1つはブラウザのチャット画面で質問する方法、もう1つはAPIを通じて自社のシステムに組み込む方法です。

APIを使うと、社内文書を検索してから回答させる仕組み(RAG)や、複数の手順を自動で実行するエージェントを作れます。どちらの方法でも、目的・前提条件・出力形式をプロンプトで具体的に指定すると、結果が安定します。

企業での活用事例

企画・DX担当者の参考になるのは、商品開発のような業務の上流で使う事例です。ローソンは、生成AIが出した商品コンセプトをもとに開発した3商品を、9月29日から関東・甲信越の店舗で順次発売します。ピクルス風味のレモンタルト(270円)、酒種あんバターヨーグルトパン(181円)、ビーフン入りの和風パフェサラダ(475円)の3品です。4月に一部地域で試験販売した商品を初めて本格展開するもので、AIには過去の販売実績などのデータを与えています。店頭では「AI発案」と表示します。

ゲーム業界では、カプコンが「AIと一緒にゲームを作る未来」に向けて開発体制の準備を進めていると、The Vergeが報じました。ただし、どの工程でどのようなAIを使うのか、投資額や組織をどう変えるのかといった具体的な内容は、現時点の報道からは分かりません。

料金

料金体系は主に3種類です。個人向けのチャットサービスは、無料プランと月額制の有料プランを用意しているものが一般的です。法人向けプランは、管理機能やデータの取り扱い条件を追加した形で提供されます。APIは、処理した文字量(トークン数)に応じて支払う従量課金が基本です。

具体的な金額はサービスやモデルごとに異なり、改定も頻繁にあるため、この記事では金額を載せていません。導入を検討するときは、各社の公式料金ページで最新の価格を確認してください。

誰が作っているのか・競合

基盤となるモデルを開発している主な企業は、ChatGPTのOpenAI、GeminiのGoogle、ClaudeのAnthropicです。OpenAIにはMicrosoftが出資しています。MetaはLlamaというモデルの重み(学習済みのパラメータ)を公開しており、自社のサーバーでモデルを動かしたい企業の選択肢になっています。

投資の観点で見ると、競争はモデルの性能だけで決まるわけではありません。クラウド基盤、利用者との接点となるサービス、業界ごとの導入事例まで含めて、どこまで押さえられるかが争点になっています(これは筆者の見方です)。

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