用語解説 ファーウェイ

Huaweiとは

Huawei(ファーウェイ)は中国・深圳に本社を置く通信機器・スマートフォン・半導体メーカー。AIチップ「Ascend」を自社で開発し、中国国内でNVIDIAと競っている。次世代チップの投入時期、ソフトウェア環境、価格情報の有無、競合関係を解説する。

Huawei(ファーウェイ、華為技術)は、中国・深圳に本社を置く通信機器・スマートフォン・半導体のメーカーです。近年は自社開発のAIチップ「Ascend」シリーズに力を入れており、中国国内でNVIDIAと競うAI半導体の供給元になっています。

Huaweiとは:通信機器からAIチップへ

1987年に任正非(Ren Zhengfei)氏が創業した、株式を公開していない民間企業です。通信基地局などのネットワーク機器とスマートフォンで知られてきました。2019年に米国の輸出規制対象リスト(エンティティリスト)に加えられ、米国の技術や先端半導体を調達しにくくなりました。当サイトでは、この制約がAIチップを含む半導体の自社開発を後押ししているとみています(当サイトの解釈です)。

何ができるのか:AIチップ「Ascend」

Ascendは、機械学習の学習と推論に使うHuaweiのAIプロセッサーのブランドです。Huaweiは9月17日に上海で開いた「Huawei Connect」で、次世代チップ「Ascend 960DT」を2027年第1四半期に投入すると発表しました。TechCrunchによると、当初は同年第3四半期の予定だったため、約半年の前倒しになります。ただし、詳しい仕様や性能は公表されていません。

Huaweiは同じ場で、多数のプロセッサーを1台のコンピューターのように動かす構想も示しました。対象は最大100万チップ規模です。大規模モデルの学習基盤を、チップ単体の性能ではなく、多数のチップをつなぐ規模で補う方針と読み取れます(解釈です)。

使い方:エンジニアが押さえておく点

AscendはNVIDIAのCUDAではなく、Huaweiのソフトウェア基盤「CANN」と、自社の深層学習フレームワーク「MindSpore」で使います。PyTorchからAscendを使うためのアダプタ(torch_npu)も用意されています。ただし、CUDAを前提に書かれたコードやライブラリはそのままでは動きません。導入を検討する場合は、自分たちのモデルを移行する手間と、その後の性能を個別に検証する必要があります。

料金:公開情報では確認できない

当サイトが把握している範囲では、Ascend 960DTを含むAscendチップの価格は公表されていません。事業会社の企画・DX担当が検討する場面としては、中国国内の拠点でAI基盤を選ぶケースが考えられます。米国の輸出規制が関わるため、日本からの調達や利用の可否は、価格より先に法務・コンプライアンス部門に確認すべき事項です。

競合は誰か:投資家向けの見どころ

主な競合はNVIDIAです。The Registerによると、Huaweiのトップは「自社AIチップの中国国内での販売がNVIDIAを上回った」と主張しました。ただし、これは同社側の主張にすぎません。販売額と出荷数のどちらの比較か、どの期間の数字かといった根拠は確認できていません。

Huaweiは上場していないため、株式を直接買うことはできません。投資判断では、中国のAI半導体の国産化が、NVIDIAなど競合の中国事業にどう影響するかを見る指標として扱うのが現実的です(当サイトの見解です)。

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