Cerebras(セレブラス)は、AI向けの大型半導体チップを開発している米国の企業です。シリコンウエハー1枚をまるごと1つの巨大なチップとして使う「ウエハースケール」という方式が最大の特徴です。
Cerebras とは:ウエハースケールという方式
一般的な半導体は、1枚のシリコンウエハーから多数の小さなチップを切り出して作ります。Cerebrasはウエハーを切り分けず、1枚全体を1つのチップとして使います。これが「ウエハースケール・コンピューティング」と呼ばれる方式です。
ここからは当編集部の推測ですが、チップを大きくすれば、多数の小さなチップをつないで計算するときに生じるチップ間のやり取りを減らせる可能性があります。AIモデルの学習や推論のように計算量が非常に多い処理を狙った設計だと考えられます。性能を示す具体的な数値は、当サイトでは確認できていません。
使い方:チップを買うより「計算基盤」として使う
最近の報道を見ると、Cerebrasの計算資源は、データセンターやクラウド事業者を通じて提供される流れが目立ちます。後で紹介するGimlet Cloudとの提携は、その代表例です。
エンジニアが実際にどう使うのか(APIで呼び出すのか、対応するAIモデルやフレームワークは何か、など)は、当サイトの手元の情報では確認できていません。導入を検討する場合は、Cerebrasの公式サイトや、Cerebrasの計算資源を提供しているクラウド事業者の資料で確かめてください。
料金:公開情報を確認する必要あり
Cerebrasの料金体系や価格について、当サイトは確かな情報を持っていません。推測で数字を書くことはしません。
企画・DXの担当者が費用を見積もる場合は、次の2つを分けて考えるとよいでしょう。1つは、Cerebrasや提携クラウドから計算資源を借りる「利用料」です。もう1つは、自社の設備として導入する「設備投資」です。どちらも、最新の条件を公式の窓口や提供事業者に直接問い合わせるのが確実です。
最近の動き:計算基盤の契約が相次ぐ
データセンター専門メディアのData Center Dynamicsは、Cerebrasに関する次の2件を報じました。
1件目は、General ComputeがCerebrasと複数年にわたる契約を結んだというニュースです。契約金額や期間、対象となる計算資源の規模は明らかになっていません。
2件目は、Gimlet CloudがCerebrasと提携し、100MW規模のウエハースケール・コンピューティングを展開するというニュースです。100MWは電力の規模を表す数字です。導入の場所や時期、投資額は分かっていません。
どちらも当サイトが入手できたのは見出しだけで、詳細は確認できていません。ただし、外部の事業者がCerebrasの方式を使った計算基盤の確保に動いていることは、2件の報道から読み取れます。
投資家向け:見るべきポイント
誰が作っているかについては、Cerebrasという米国企業が自社で開発しています。創業者や資金調達、株式の状況は、当サイトでは確認できていないため書きません。
競合については推測になりますが、AIの計算に使われる半導体を作る企業はすべて競合になりえます。Cerebrasの立ち位置は、「チップを大きくする」という珍しい設計で差をつけようとしている点にあります。今後は、General ComputeやGimlet Cloudのような契約が実際の売上や稼働にどれだけ結びつくか、契約の詳細が公表されるかどうかが注目点です。

