さくらのAI Engine は、さくらインターネットが提供する生成AIの推論API基盤です。GPUサーバーを自分で用意しなくても、APIから生成AIモデルを呼び出して使えます。企業専用の環境で好きなモデルを動かせる「プライベートエディション」もあります。
さくらのAI Engine とは
運営しているのはさくらインターネットです。当サイトで確認できている提供形態は2つあります。1つは推論API基盤の「さくらのAI Engine」です。もう1つは企業専用の生成AI基盤「さくらのAI Engine プライベートエディション」です。
INTERNET Watchの報道によると、プライベートエディションでは好きな生成AIモデルを専有環境で使えます。ただし当サイトで確認できているのは見出しだけです。選べるモデルの種類や環境の構成は分かっていません。
何に使えるのか(医療LLMの提供例)
具体的な使われ方として分かっているのは医療分野の例です。さくらインターネットは9月24日、医療特化LLM「Weblab-MedLLM-gpt-oss-120b」の提供をさくらのAI Engineで始めました。開発の中心は東京大学松尾・岩澤研究室です。
このモデルは、オープンウェイトのgpt-oss-120bに、日本語の医学書・論文・診療ガイドラインなどを追加で学習させたものです。NEDO事業の成果で、研究開発向けの提供と報じられています。
この例から、さくらのAI Engineには汎用モデルだけでなく、国内の研究機関が作った特定分野向けのモデルも載っていることが分かります。企画・DX担当者は、医療のように扱う情報に厳しい要件がある分野で、専有環境のプライベートエディションと組み合わせられるかを確認するとよいでしょう。この組み合わせの可否は当サイトの推測で、確認できた事実ではありません。
使い方
推論API基盤なので、アプリケーションからAPIを呼んでモデルに推論させるのが基本の使い方です。エンジニアにとっては、モデルの重みやGPUを自分で管理しなくてよい点が利点です。
APIの仕様は、当サイトの手元の情報では確認できていません。エンドポイントの形式、認証方式、既存SDKとの互換性などがこれに当たるため、ここでは推測で書きません。導入前にさくらインターネットの公式ドキュメントで確認してください。
料金
料金は当サイトでは確認できていません。プライベートエディションも、報道の時点では料金を含む詳細が分かっていません。共有型のAPIと専有環境とで料金体系が違う可能性はありますが、これも推測です。導入を検討する場合は、さくらインターネットに直接問い合わせるのが確実です。
誰が作っていて、競合は何か
開発・運営しているのは国内のクラウド事業者、さくらインターネットです。当サイトが確認した範囲で、他社と違う点は2つあります。1つは、プライベートエディションで好きなモデルを専有環境で使えることです。もう1つは、松尾研の医療LLMのように国内の研究成果のモデルを提供していることです。
競合は、推論APIで生成AIを提供する国内外のクラウド事業者だと考えられます。これは当サイトの推測で、さくらインターネット自身が競合として名前を挙げた企業は確認できていません。

