Vera(ヴェラ)は、NVIDIAが開発しているArm系のサーバー向けCPUです。AIデータセンターでは、GPUやAI専用チップを動かすホストCPUの候補として、AMDのEPYCシリーズと比べられています。
Vera とは
Veraは、NVIDIAが手がけるArmアーキテクチャ系のCPUです。PC向けではなく、データセンターのサーバー向けです。当サイトの報道では、AMDのサーバー向けCPU「EPYC」シリーズの直接の比較相手として登場しています。
「Vera」という名前はほかの製品やサービスにも使われていることがあります。本記事で扱うのはNVIDIAのCPUです。コア数、製造プロセス、発売日といった詳しい仕様は、当サイトの記事で確認できていないため書いていません。
性能:AMD EPYC Venice との比較
AMDは次世代サーバーCPU「EPYC Venice」のホワイトペーパーを公開し、その中心にVeraとの性能比較を置きました。AMDによると、256コアのEPYC 9996は、SPEC CPU 2026の整数スループットでVeraの2.24倍を記録しました。前世代の192コア品と比べても約78%高い結果です。
ただし、この数値は競合であるAMD自身が出したものです。比較にはコア数を削った構成や、バージョンの違うGCCが使われています。そのため、両者の実力差をそのまま表す数字と受け取るのは適切ではありません。エンジニアが評価するなら、自社のワークロードで実際に測ることが前提になります。
使い方・採用事例
Veraはソフトウェアではなくハードウェアです。そのため「使い方」とは、主にサーバーへの搭載を指します。報道から読み取れる用途は、AIアクセラレーターを制御するホストCPUです。
この用途で注目されたのがOpenAIです。OpenAIは自社開発のAI向け専用チップ(ASIC)「Jalapeño」のホストとして、VeraではなくAMDの「EPYC Turin」を組み合わせて運用していることが分かりました。Tom's Hardwareは見出しで、OpenAIがVeraではなくAMDを選んだと伝えています。
OpenAIのハードウェア担当VPは、Vera単体の成熟度に触れています。成熟度が選定理由の一つだったと読み取れますが、当サイトでは発言の全文を確認できていません。この点は推測を含みます。
事業会社の企画・DX担当者がVeraを単体で買うことは少ないと考えられます。Veraを搭載したサーバーやクラウドサービスを通じて使う形が中心になる見込みです(推測)。
料金
Veraの価格は、当サイトが確認した情報の中では公表されていません。そのため本記事では価格を書いていません。価格や提供形態が発表された時点で、この記事を更新します。
開発元と競合
開発元はNVIDIAです。GPUで知られる同社が自社CPUも持つことで、AIサーバーのCPUとアクセラレーターを一社でそろえられるようになります。ただし、この位置づけは当サイトによる推測です。
確認できている競合は、AMDのEPYCシリーズです。現行のEPYC TurinはOpenAIのJalapeñoでホストCPUの座を勝ち取りました。次世代のEPYC Veniceでは、AMD自身がVeraを主な比較相手に選んでいます。投資家にとっての要点は、AIデータセンターのホストCPUという市場で、NVIDIAとAMDが正面から競っていることです。

