用語解説 モジュールがたデータセンター

モジュール型データセンターとは

モジュール型データセンターは、サーバー区画や電源・冷却設備を工場でモジュールとして作り、現地で組み合わせて短期間で立ち上げる方式です。仕組み、使い方、料金の見方、Ecoblox と Rimac の提携など、作っている企業と競合を整理します。

モジュール型データセンターとは、サーバーを収める区画や電源・冷却などの設備を、あらかじめ工場で「モジュール」として製造し、現地に運んで組み合わせて立ち上げるデータセンターの方式です。建物を一から設計・建設する従来型と比べて現地での工事が少なくて済むため、短期間で稼働させられ、必要な分だけ増設できます。

モジュール型データセンターとは:従来型との違い

従来型のデータセンターは、建屋を建ててから受電設備、空調、ラックを順に据え付けます。工程が直列に並ぶため、計画から稼働までに時間がかかります。

モジュール型では、設備の製造を工場で進め、その間に現地では整地や電力の引き込みを進めます。工場での製造と現地の準備を並行できる点が、この方式に固有の利点です。なお、1 つのモジュールに何を含めるか(IT ラックだけか、電源・冷却まで一体か)は製品によって異なります。ここで挙げた構成は一般的な説明で、特定の製品の仕様ではありません。

何ができるのか・使い方

エンジニアから見た主な用途は次の 3 つです。

- 段階的な増設:需要に合わせてモジュールを追加する - 拠点の分散:大規模な建屋を建てにくい場所に小規模な拠点を置く - 急ぎの計算資源確保:建屋の完成を待たずに計算資源を用意する

導入はおおむね「必要な電力容量・冷却方式・設置場所を決める → モジュールの構成を選ぶ → 工場で製作する → 輸送して据え付ける → 電力と通信回線を接続して稼働させる」の順に進みます。ただし、電力の引き込みや許認可は現地ごとに必要です。モジュール化によってこれらの手続きまでなくなるわけではない、というのが当サイトの見方です(推測)。

なぜ今注目されているのか

背景にあるのは、AI 向けの計算資源を急いで確保したいという需要です。米調査会社 SemiAnalysis は、中国のデータセンター容量が 24GW を超えると推計しました。また、2026 年第 2 四半期には、アリババ、テンセント、バイドゥの設備投資が合計 200 億ドルに倍増しています。

こうした投資の勢いの中で、建設期間を短くできるモジュール型が選択肢として注目されている、と当サイトは見ています。これは推測で、モジュール型がどれだけ採用されているかを示すデータは確認できていません。

料金:いくらかかるのか

公開されている価格は、当サイトでは確認できていません。そのため、具体的な金額はここには書きません。

企画・DX 担当者が見積もりを比べるときは、次の費用を分けて確認すると、従来型やクラウドと比べやすくなります。

- モジュール本体の費用 - 輸送・据え付けの費用 - 現地の電力引き込み・基礎工事の費用 - 稼働後の電力・保守費用

誰が作っているのか・競合

クラウド Watch は、Ecoblox が Rimac と提携し、モジュール型データセンターのソリューションを提供すると報じました。ただし、確認できているのは見出しだけです。両社の役割分担、製品の仕様、提供地域、提供開始時期はわかっていません。

それ以外の提供企業や市場シェアは、当サイトの情報では確認できていません。投資家の視点では、ほかのモジュール型ベンダーだけでなく、従来型のデータセンター建設、コロケーション、クラウドの計算資源も「計算資源を早く確保する手段」として競合になります。

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