Stargate(スターゲート)は、OpenAIがソフトバンクグループ、Oracle、アラブ首長国連邦(UAE)の投資会社MGXと組んで進める、AI向けの大規模データセンター建設計画です。ソフトウェアやクラウドサービスの名前ではありません。OpenAIのモデルを学習・運用するための計算基盤、つまり建屋、電源、GPUを米国内に整えるプロジェクトを指します。
Stargateとは:誰が作っているのか
計画は2025年1月にホワイトハウスで発表されました。発表時の説明では、ソフトバンクとOpenAIが中心となって出資します。役割分担は、ソフトバンクが資金面、OpenAIが運営面です。会長はソフトバンクの孫正義氏が務めます。
投資額は、まず1000億ドルを投じ、4年間で最大5000億ドルとする計画です。技術パートナーにはArm、Microsoft、NVIDIA、Oracle、OpenAIが名を連ねました。最初の拠点はテキサス州アビリーンです。その後拠点は追加されており、ニューメキシコ州でもOracleがStargateのデータセンターを進めています。
投資家の目線では、OpenAIが計算資源をMicrosoft一社に頼らず、複数の出資者とクラウド事業者から確保する体制だと読めます。これは事実ではなく、当サイトの解釈です。
使い方:企業やエンジニアは直接使えない
Stargateは、契約して利用できるサービスではありません。開発者が触れるのは、Stargate上で動くOpenAIの製品、つまりChatGPTやOpenAI APIです。「Stargateを使う」ための手順やSDKはありません。
エンジニアにとっての影響は間接的です。計算資源が増えれば、APIの供給量や応答速度、新モデルの提供時期に効いてくるはずです。ただし、これは推測です。OpenAIが拠点ごとの用途を細かく公表しているわけではありません。
料金:Stargate自体に価格表はない
Stargateに利用料金はありません。公表されている金額は、上記の「投資規模」です。
企画・DX担当者が予算を組むときに見るべきなのは、OpenAI APIやChatGPTの法人プランの料金です。最新の価格はOpenAIの公式料金ページで確認してください。Stargateが料金を下げるかどうかについて、公式な説明はありません。
最新動向:Oracleの不可抗力通知と小型拠点の模索
米TechCrunchの報道によると、Oracleはニューメキシコ州のStargateデータセンターについて、不可抗力(force majeure)の通知を出しました。分かっているのは見出しの内容だけです。通知の相手方、理由、工期や稼働計画への影響は明らかになっていません。
また、CNBCは9月18日に、OpenAIとAnthropicが20〜30MW規模の既存データセンターを探っていると報じました。ギガワット級の巨大拠点は完成までに年単位かかります。その一方で、推論は小さなクラスターに分散できます。そこで、目先の需要は電源を確保済みの中小施設で賄う狙いです。Stargateのような巨大計画だけでは、足元の需要に間に合わないことを示しています。
競合:ギガワット級の計算資源競争
Stargateは製品ではないため、直接の競合製品はありません。比べる相手は、AI企業による大規模な計算基盤への投資です。上記の報道でも、AnthropicがOpenAIと同じくギガワット級の拠点に巨額を投じているとされています。Microsoft、Google、Amazon、Meta、xAIといった大手も、自前のAIデータセンターを拡張しています。
これらは同じ電源、GPU、建設用地を奪い合う関係にあります。競争の勝敗は、電源確保と工期の遅れで決まりやすいと当サイトはみています。

