用語解説 ペタル

Petalとは

Petalは、Meta・NEC・住友電工の3社が構築する、米国とフランスを結ぶ約7000kmの大西洋横断光海底ケーブル。商用では世界初のペタビット級で、2029年の運用開始を予定。マルチコアファイバーを使い、3社が以前に構築したAnjanaの2倍の伝送容量を目指す。

Petal(ペタル)は、Meta、NEC、住友電工の3社が構築する、米国とフランスを結ぶ約7000kmの大西洋横断光海底ケーブルです。3社は、商用としては世界初となるペタビット級の伝送容量を持つ海底ケーブルだと発表しています。

なお「Petal」という名前の製品やサービスはほかにもあります。この記事では、海底ケーブルのPetalだけを扱います。

Petalとは:誰が作り、どこを結ぶのか

PetalはMeta、NEC、住友電工の3社が協業して構築します。3社は22日に協業を発表しました。ルートは米国とフランスを結ぶ大西洋横断で、全長は約7000km、運用開始は2029年の予定です。

この3社は、以前に「Anjana」という海底ケーブルも一緒に構築しています。Petalの伝送容量はAnjanaの2倍になる計画です。

計画が最初に報じられたのは英Data Center Dynamics(DCD)の記事で、Metaが大洋横断ケーブル「Petal」を計画していると伝えました。その時点では、敷設ルートも完成時期も分かっていませんでした。その後の3社の発表で、米仏ルートと2029年という時期が明らかになっています。

何ができるのか:技術の中身

エンジニアにとって一番の注目点は、マルチコアファイバーの採用です。Petalでは1本のファイバーに2つのコア(光の通り道)を持たせ、これを全24ファイバーペアに使います。

一般に、海底ケーブルの容量を増やすにはファイバーの本数を増やす必要があります。しかし、ケーブルの太さや給電の制約から、本数はいくらでも増やせるわけではありません。マルチコアファイバーなら、ファイバーの本数を増やさずにコアの数で容量を増やせます。以上はマルチコアファイバーの一般的な利点の説明です。Petalの具体的な設計値(波長数、1コアあたりの容量、合計容量の正確な値など)は、参考にした情報には含まれていません。

使い方:誰がどう使うのか

Petalは、利用者がアプリやAPIのように直接触れるものではありません。大陸間でデータを運ぶための通信インフラです。

Metaが構築に加わっていることから、北米と欧州の間で行う自社サービスやデータセンター間の通信に使うと推測できます。ただし、これは推測です。容量を第三者に提供するかどうか、提供する場合の条件は、参考にした情報には書かれていません。事業会社がPetalの帯域を直接契約できるかどうかも、現時点では確認できていません。

料金・投資額

Petalの利用料金、建設費、3社それぞれの投資額は公表された情報に含まれておらず、分かりません。料金を知りたい事業会社の企画・DX担当の方は、今後の正式発表を待つ必要があります。

競合と位置づけ(投資家向け)

分かっている事実は3つあります。1つ目は、ペタビット級の大洋横断ケーブルとしては初めての計画とされていることです。2つ目は、ケーブルを使う側のMetaと、ケーブルや光ファイバーを作るNEC・住友電工が組んでいることです。3つ目は、同じ3社の組み合わせがAnjanaに続く2本目だということです。

大西洋の区間で競合するほかのケーブル計画や事業者については、参考にした情報に記載がないため、この記事では挙げません。比較するときは、各社の伝送容量と運用開始時期を一次情報で確認することをおすすめします。

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