用語解説 エヌビディア

NVIDIAとは

NVIDIA(エヌビディア)は、GPUを設計する米国の半導体メーカーです。生成AIの学習・推論に使うデータセンター向けチップと、開発基盤のCUDAで中心的な位置にあります。この記事では、何ができるか、使い方、費用の考え方、AMDやHuaweiなどの競合、中国市場の最新動向をまとめます。

NVIDIA(エヌビディア)は、米国カリフォルニア州に本社を置く半導体メーカーです。GPU(画像処理半導体)を設計・販売しています。現在はゲーム向けのグラフィックスにとどまらず、生成AIの学習・推論に使うデータセンター向けチップと、そのソフトウェア基盤で中心的な位置を占めています。

NVIDIAとは:何を作っている会社か

NVIDIAは自社工場を持ちません。チップの設計に特化し、製造は外部の受託製造会社に任せる「ファブレス」企業です。製品は主に、PC向けGPU(GeForceシリーズ)、データセンター向けのAI用GPU、自動車・ロボット向けの組み込み用プラットフォームに分かれます。

AI分野で強い理由は、ハードウェアだけでなく「CUDA」にあります。CUDAは、GPUで汎用的な計算をするためのプログラミング基盤です。PyTorchなど主要な深層学習フレームワークはCUDAを前提に最適化されてきました。その結果、開発者・ライブラリ・ノウハウがNVIDIA製GPUに集まっています。この蓄積が他社製品への乗り換えを難しくしている、というのが当サイトの見方です。

使い方:エンジニアはどう使うのか

手元で使う場合は、NVIDIA製GPUを積んだPCにドライバとCUDA Toolkitを入れます。次にPyTorchなどのGPU対応版をインストールすれば、学習や推論をGPUで動かせます。PyTorchでは、計算に使うデバイスとして"cuda"を指定するのが基本です。

GPUを自前で用意しない場合は、AWS、Google Cloud、Microsoft AzureなどのクラウドでNVIDIA GPU搭載のインスタンスを借ります。

最近の動きとしては、The Vergeの報道があります。NVIDIAが新しいAI安全プラットフォームを発表し、意図に反して動く「暴走」したAIエージェントをミリ秒単位で封じ込められると説明した、という内容です。ただし製品名、仕組み、提供時期は当サイトでは確認できていません。

料金:いくらかかるのか

NVIDIAには「月額いくら」という一つの料金表はありません。CUDA Toolkitなどの開発ツールは無償でダウンロードできます。費用の中心はGPUそのものです。

主な調達方法は次の3つです。

(1) GPUや、GPUを搭載したPC・サーバーを購入する (2) クラウドで時間単位で借りる (3) 企業向けソフトウェア(NVIDIA AI Enterpriseなど)のライセンスを契約する

価格は型番・構成・時期・為替で大きく変わります。そのため、この記事では具体的な金額を書きません。

企画・DX担当の方は、まずクラウドで小さく検証するのが現実的です。必要な計算量が見えてから、購入とクラウド継続を比べましょう(当サイトの推奨です)。

競合と中国市場:投資家が見るべき点

データセンター向けAIチップでの主な競合は、同じくGPUを手がけるAMDとIntelです。加えて、Google(TPU)やAWS(Trainium)のように自社でチップを開発するクラウド事業者もいます。

中国は特に動きの大きい市場です。米国の輸出規制の影響を受けてきました。The Registerによると、Huaweiのトップは「自社AIチップの中国国内での販売がNVIDIAを上回った」と主張しています。ただしこれは同社側の主張です。販売額の比較か出荷数の比較か、どの期間かは確認できていません。

一方、GIGAZINEは、中国政府がアリババとByteDanceによるNVIDIA最先端チップの購入を承認する見通しだと報じました。対象のチップ、購入の規模、承認の条件は分かっていません。

中国で国産チップが伸びることと、NVIDIA製品の調達が許可されることが、同時に進んでいます。両方の動きを追う必要があります。業績への影響は、NVIDIAの決算資料で地域別の売上を確認するのが確実です。

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