goose(グース)は、米Block社が開発したオープンソースのAIエージェントです。手元のPCで動き、LLMを使ってコードの作成や編集、コマンドの実行、ファイル操作を自分で進めます。
goose とは:モデルを選ばないオープンソースのエージェント
開発元のBlockは、決済サービスのSquareやCash Appを運営する企業です。gooseは2025年1月に公開されました。ライセンスはApache 2.0で、ソースコードはGitHubで公開されています。2025年12月には、Linux Foundation傘下に新設されたAgentic AI Foundation(AAIF)に寄贈されました。AnthropicのMCP、OpenAIのAGENTS.mdも同時に寄贈されています。
最大の特徴は、特定のLLMに縛られないことです。Anthropic、OpenAI、Googleなどのモデルに加え、Ollamaを経由すればローカルモデルも使えます。機能はMCP(Model Context Protocol)で拡張します。MCPサーバーを「拡張機能」として追加すると、GitHub、データベース、ブラウザー操作などを扱えるようになります。
何ができるのか
答えを返すだけのチャットとは違い、計画、実行、結果の確認を自分で繰り返します。たとえば「テストが落ちている原因を調べて直して」と頼むと、ファイルを読み、修正し、テストを再実行するところまで進めます。プロジェクトの雛形作成、リファクタリング、依存関係の更新が主な用途です。
もともとはBlock社内のエンジニア向けに作られたため、中心はコーディングです。MCP拡張を組み合わせれば、データの集計やドキュメントの整理といった開発以外の定型作業も任せられます。作業手順は「Recipe」としてファイルに保存でき、チームで共有して再利用できます。
使い方
デスクトップアプリ(macOS/Windows/Linux)とCLIの2種類があります。
1. 公式サイトかGitHubからインストールする 2. 初回に使うプロバイダーとモデルを選び、APIキーを設定する(CLIでは `goose configure`) 3. CLIなら `goose session` で対話を始め、やりたいことを普通の文章で指示する
gooseは実際にファイルを書き換え、コマンドを実行します。Gitで管理しているディレクトリで使うか、拡張機能と権限の設定を先に確認しておくと安心です(当サイトの推奨)。
料金
goose本体は無料です。かかるのは接続するLLMの利用料で、API経由ならトークン量に応じた従量課金です。単価は各社の料金表で決まり、gooseの料金表はありません。ローカルモデルならAPI料金はかかりませんが、それなりのマシン性能が必要です。gooseに有料プランがあるという情報は、当サイトでは確認していません。
企業で導入するときは、この従量課金の予算管理が論点になります。当サイトで報じたGotoAIのデスクトップエージェント「Kari」は、ClaudeやChatGPTのサブスクリプションにサインインして使い、APIキーも従量課金の契約も要りません。課金の設計がgooseとは逆の考え方です。
誰が作っていて、競合は何か
開発を主導したのはBlockです。現在は中立団体のAAIFで管理されています。同じ領域の製品には、AnthropicのClaude Code、OpenAIのCodex CLI、GoogleのGemini CLI、オープンソースのClineなどがあります。当サイトの見方では、gooseの違いはモデルを選ばない点、オープンソースである点、中立団体が管理している点の3つです。gooseを無料で提供していることから、Blockはgoose単体での収益化を狙っていないと当サイトは推測しています。

