用語解説 コネクトワイズ

ConnectWiseとは

ConnectWiseとは、IT保守を請け負うMSP向けに遠隔監視・リモート操作・業務管理のソフトを提供する米国企業とその製品群。主な製品、使い方の流れ、料金の確かめ方、競合、2,250テナント侵入の報道を整理する。

ConnectWise(コネクトワイズ)とは、他社のIT運用を請け負う事業者(MSP:マネージドサービスプロバイダー)向けに、顧客企業のPCやサーバーを遠隔で監視・保守するソフトウェアを提供する米国企業と、その製品ブランドです。主な利用者は「多数の企業のITをまとめて管理する側」です。一般企業は、自社で直接契約するよりも、保守を委託しているMSPを通じて間接的に関わることが多い製品です。

ConnectWise とは:何ができるのか

製品は役割ごとに分かれています。代表的なものは次の3つです。

- **ConnectWise ScreenConnect**:リモートアクセスとリモートサポート。管理者が離れた場所から顧客の端末の画面を操作します。 - **ConnectWise Automate**:RMM(遠隔監視・管理)。端末の状態監視、パッチ適用、スクリプトの一括実行を担います。 - **ConnectWise PSA**(旧名 Manage):MSPの業務管理。問い合わせチケット、保守契約、請求を管理します。

この製品群の特徴は、1つの管理コンソールから複数の顧客企業(テナント)の大量の端末に、高い権限で一斉に操作できる点です。便利な仕組みですが、後述するセキュリティ上のリスクにも直結します。

ConnectWise の使い方(導入の流れ)

RMMを例にとると、おおまかな流れは次のとおりです。MSPが管理コンソールを用意し、顧客の端末にエージェント(常駐プログラム)を配布します。次に監視ルールとパッチ適用のポリシーを設定し、異常を検知したらPSAのチケットにつなげて対応します。担当者は必要に応じてScreenConnectで画面に入り、作業します。具体的な画面操作や設定項目は製品やバージョンによって異なるため、公式ドキュメントで確認してください。

ConnectWise の料金

この記事の執筆時点では公式の価格表を確認できていないため、金額は書きません。MSP向けツールは、管理する端末の数や技術者の人数に応じて課金する体系が多いものの、これは一般的な傾向にもとづく推測です。ConnectWiseの実際の単価や契約条件は、公式サイトか販売代理店に問い合わせて確認してください。

開発元と競合

開発元のConnectWiseは米フロリダ州タンパに本社を置いており、2019年に投資ファンドのThoma Bravoに買収されました。MSP向けの管理ツールでは、Kaseya(Dattoを買収)、N-able、NinjaOneが競合です。リモートサポートの単体製品として見ると、TeamViewerやSplashtopも比較の対象になります。

セキュリティ上の注意:サプライチェーン攻撃の足がかりに

MSPのツールは多数の顧客に同時に届く仕組みのため、攻撃者にとって格好の標的です。The Registerによると、MicrosoftはConnectWiseへの侵害を足がかりに、中国のスパイが2,250のクラウドテナントへ入り込んだと明らかにしました。1社への侵害が利用者に連鎖した構図とみられますが、手口や被害組織の詳細は報道からは分かっていません。ITmedia NEWSによると、Microsoftはこの攻撃に関わった中国系の攻撃者がAIエージェントで攻撃を自動化していると警告しています。

これより前の2024年2月にも、ScreenConnectで認証を回避される深刻な脆弱性(CVE-2024-1709)が公表され、実際の攻撃に悪用されました。ConnectWiseを使うMSPや、保守を委託している企業は、修正版を速やかに適用すること、管理コンソールへのアクセスを制限すること、委託先がどのツールを使っているかを把握しておくことが欠かせません。

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