用語解説 アップルインテリジェンス

Apple Intelligenceとは

Apple IntelligenceはAppleがiPhone、iPad、Macに組み込む生成AI機能群。文章作成支援や画像生成の機能、端末内処理を軸にした仕組み、使い方、料金の考え方、対応端末の条件、競合、iOS 27.3で予定される中国提供までを整理する。

Apple Intelligenceとは、AppleがiPhone、iPad、MacのOSに組み込んで提供する生成AI機能群の総称です。単体のアプリではなく、メールやメモ、写真、SiriといったOS標準の機能の中で動きます。

開発元はApple自身で、2024年のWWDCで発表されました。日本語には2025年のiOS 18.4世代で対応しています。

何ができるのか

代表的な機能は、文章の校正・書き換え・要約を行う作文ツール、メールや通知の要約、オリジナル絵文字を作るジェン文字、画像を生成するImage Playground、写真の不要物を消すクリーンアップなどです。Siriから外部のChatGPTを呼び出す連携もあり、利用するかどうかはユーザーが選べます。

技術面の特徴は処理の置き場所です。まず端末内のモデルで処理し、重い処理はApple独自のサーバー基盤Private Cloud Computeに送ります。Appleはこの基盤について、送信データを保存しないと説明しています。これはAppleの説明であり、当サイトが独自に検証した結果ではありません。

開発者向けには、端末内モデルをSwiftから呼び出せるFoundation Modelsフレームワークが用意されています。業務アプリにAI機能を組み込む場合の入口になります。

使い方

対応端末で設定アプリの「Apple IntelligenceとSiri」を開き、機能をオンにします。その後はアプリを切り替えず、文章を選択して作文ツールを呼び出す、写真アプリでクリーンアップを使う、といった形で利用します。

対応端末は限られています。提供開始時点ではiPhone 15 Pro以降と、Mシリーズのチップを搭載したiPadとMacが対象でした。新しいOSでの条件は変わる可能性があるため、購入前にAppleの公式情報を確認してください。

料金

Apple Intelligence自体は、対応端末とOSがあれば追加料金なしで使える機能として提供されてきました。つまり実質的なコストは対応端末の購入費です。

企業で検討する場合は、ライセンス費よりも端末の更新費が論点になります。iPhone 18 Proシリーズの値上げについて、Appleの幹部はメモリやストレージなどの部品相場を理由に挙げています。AI機能の使用料として説明されたものではありません。

なお、ChatGPT連携で有料アカウントを使う場合の費用は、Appleではなく提供元のOpenAIとの契約によるものです。

競合と今後

主な競合は、AndroidでGoogleが展開するGemini、SamsungのGalaxy AI、WindowsでMicrosoftが展開するCopilotです。いずれもOSや端末にAIを組み込む点が共通しています。

Appleの強みは、ハードウェア、OS、チップを自社で持ち、端末内処理を前提に設計できる点です。一方で利用できる端末が限られるため、普及の速さは端末の買い替えに左右されるというのが当サイトの見方です。

直近の動きとして、The Vergeは、iOS 27.3でApple Intelligenceが中国に提供されると伝えました。ただし開始日、対応機能、対応端末、AIモデルの提供元、規制への対応方法は確認できていません。また、Appleは9月18日に発表したiPhone 18 Pro/Pro Maxで注力した4点の1つにインテリジェンスを挙げており、製品の訴求の中心に据えています。

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