RTX 5090 は、NVIDIA が 2025 年 1 月に発売したゲーム向けグラフィックスカード(GPU)の最上位モデルです。Blackwell 世代のアーキテクチャを使い、32GB の GDDR7 メモリを積んだ「GeForce RTX 50 シリーズ」のフラッグシップにあたります。
ゲーム向けの製品ですが、メモリが大きく演算性能も高いため、AI の推論や開発の用途でも需要が大きいのが特徴です。2026 年に入ってからは品薄と生産終了の噂が続き、「今買えるのか」「いくらなのか」が注目されています。
RTX 5090 で何ができるのか
できることは大きく 3 つです。1 つ目は、4K 以上の高解像度ゲーム、レイトレーシング、DLSS 4 によるフレーム生成。2 つ目は、32GB の VRAM を使って、大規模言語モデルや画像生成モデルを手元の PC で推論させること。3 つ目は、CUDA に対応しているので、PyTorch などの既存の AI ソフトウェアがそのまま動くことです。
なかでも 2 つ目が、この製品の扱われ方を大きく変えています。データセンター向け GPU より安い価格で大きな VRAM を確保できるため、AI 用途に流れているのです。当サイトで紹介した Tom's Hardware の記事によると、中国の工場で RTX 5090 が数千枚規模で分解され、AI サーバー向けに転用される様子を映したとされる動画が流出しました。分解の対象には NVIDIA 純正の Founders Edition も含まれるとみられますが、撮影場所などは確認されていません。
RTX 5090 の使い方
デスクトップ PC の PCIe スロットに挿して使う拡張カードです。消費電力は最大 575W と大きく、NVIDIA は 1000W クラスの電源を推奨しています。電力は 16 ピン(12V-2x6)コネクタから供給します。導入する前に、電源の容量、ケースの大きさ、冷却が足りるかを確認してください。
AI 用途で使う場合は、NVIDIA のドライバーと CUDA をインストールし、PyTorch などのフレームワークから GPU を指定して使います。
RTX 5090 の料金・価格
発売時の米国での希望小売価格は 1,999 ドルです。ただし、現在の実売価格はこれを大きく上回っています。Tom's Hardware の報道によると、NVIDIA の直販ストアから姿を消しており、Amazon では 8,500 ドルで売られているとみられます。
生産終了の噂も出ていますが、NVIDIA は「生産終了していない」と説明していると報じられています。品薄の原因や今後の供給の見通しは、現時点では確認できていません。日本国内の価格は時期や販売店によって大きく変わるため、本記事では金額を示しません。
誰が作っていて、競合は何か
GPU チップを設計しているのは NVIDIA です。NVIDIA 純正の Founders Edition のほかに、各社が独自設計のカードを販売しています。
ゲーム向けでは AMD の Radeon が競合です。ただし、RTX 5090 と同じ価格帯・性能帯で正面からぶつかる製品は現時点では見当たらない、というのが筆者の見方です。AI 用途では、むしろ NVIDIA 自身のデータセンター向け GPU と比べられることが多くなります。ゲーム向けの製品まで AI 需要に吸い寄せられていることは、NVIDIA 製品への需要の強さを示す一例だと筆者は考えています(これは推測です)。

