macOS(マックオーエス)は、Appleが開発し、自社のパソコン「Mac」に搭載しているオペレーティングシステム(OS)です。WindowsやLinuxと同じように、パソコンのハードウェアを動かし、アプリを実行するための土台にあたります。
macOSとは:誰が作っていて、競合は何か
macOSを開発・提供しているのはAppleです。AppleはMac本体とOSの両方を自社で作っています。macOSはMac上で動かすことを前提としており、使用許諾契約ではApple製以外のPCへのインストールを認めていません。OSの中核にはDarwinと呼ばれるUNIX系の基盤があり、iPhone向けのiOSなど、Appleの他のOSと多くの技術を共有しています。
パソコン向けOSの競合は、MicrosoftのWindows、GoogleのChromeOS、そして各種Linuxディストリビューションです。macOSは単体で販売されるソフトウェアではありません。Macの販売や、iPhoneなどApple製品同士の連携を支える役割を担っていると見るのが実態に近い、というのが筆者の見方です。
macOSの料金
macOSはMacを買った時点で最初から入っており、OS単体の料金はかかりません。新しいバージョンへのアップデートも、対応機種であれば無償で提供されています。そのため、実質的なコストはMac本体の購入費用です。ただし、最新版に対応する機種はバージョンごとに変わるため、手持ちのMacが対応しているかはApple公式の情報で確認してください。
macOSの使い方と、できること(エンジニア向け)
基本の操作は次の3つです。画面下部の「Dock」からアプリを起動し、「Finder」でファイルを管理し、「Spotlight」でファイルやアプリを検索します。
エンジニアにとっての大きな特徴は、UNIX系の基盤を持つことです。標準の「ターミナル」アプリからシェル(現在の標準はzsh)を使えるため、Linuxに近い感覚でコマンド操作ができます。開発環境は、パッケージ管理ツールのHomebrewを入れて整えるのが一般的です。また、iPhone・iPad向けアプリを開発するためのApple公式の開発環境XcodeはMac専用です。そのため、iOSアプリを開発するには事実上Macが必要になります。
企業での使い道(企画・DX担当向け)
企業では、ソフトウェア開発やデザイン・映像制作の業務端末としてMacを選ぶ例があります。社内のiPhone・iPadとあわせて、Apple製品で端末をそろえる選択肢にもなります。
台数が増えた場合は、MDM(モバイルデバイス管理)のツールを使い、複数のMacの設定やアプリの配布、セキュリティポリシーの適用をまとめて管理できます。導入を検討するときは、OSの費用ではなく、端末代と管理ツールの費用で見積もるのが現実的です。
最近の動き:フルディスクアクセスの厳格化
Appleは、macOSの「フルディスクアクセス」権限の管理を厳しくすると明らかにしました(米TechCrunchなどが報道)。フルディスクアクセスとは、ユーザーのファイルやデータなど、ディスク上のほぼすべてのデータへのアクセスをアプリに認める強い権限です。Appleは理由として、AIエージェントがもたらす新たなリスクを挙げています。
PCを自律的に操作するAIエージェントにこの権限を与えると、意図しないデータの読み取りや持ち出しにつながるおそれがあります。今回の変更はこれへの対策と位置づけられます。ただし、具体的な変更内容や対象となるOSのバージョン、適用時期は、現時点の報道からは確認できていません。AIエージェント系のツールを業務のMacで使っている場合は、Appleの今後の発表を確認する必要があります。


