Google DeepMindは、Googleの親会社Alphabet傘下のAI研究開発組織で、Googleの生成AI「Gemini」シリーズを開発している。アプリやツールの名前ではなく組織の名前なので、「Google DeepMindを使う」とは、同社が開発したモデルをGoogleの製品やAPIから使うことを指す。
Google DeepMindとは:誰が作っているのか
前身のDeepMindは2010年に英ロンドンで創業し、2014年にGoogleが買収した。2023年にGoogle社内のAI研究チーム「Google Brain」と統合し、現在のGoogle DeepMindになった。CEOはDeepMind共同創業者のデミス・ハサビス氏が務める。
囲碁AI「AlphaGo」や、タンパク質の立体構造を予測する「AlphaFold」の開発元として知られる。AlphaFoldの業績により、ハサビス氏らは2024年のノーベル化学賞を受賞した。言語モデルだけでなく、科学研究向けのAIまで同じ組織で手がけている点が特徴だ。
何ができるのか:最新モデル「Gemini 4 Argon」
直近の大きな動きは新モデル「Gemini 4 Argon」の発表だ。公式ブログの見出しでは「最も難しい問題を解くために作られた」「フロンティア知能の次の時代」とうたっている。同日には、このモデルをロボット向けに展開する「Gemini 4 Argon for Robotics」も発表された。
見出しからは、高度な推論を担う最上位モデルの新しい世代と、それをロボットの制御に広げる取り組みだと読める(これは当サイトの推測)。ただし現時点で確認できているのは見出しだけで、ベンチマーク結果、対応するロボットの種類、提供開始時期は分かっていない。
使い方:どこから触ればよいか
Google DeepMindに直接申し込む窓口はない。これまでGeminiモデルは、一般向けにはGeminiアプリ、開発者向けにはGemini API(Google AI Studio)、企業向けにはGoogle CloudのVertex AIで提供されてきた。
エンジニアがまず試すならAI Studio、社内システムに組み込むならVertex AIというのが従来の入り口だ。Gemini 4 Argonがどのサービスで、いつから使えるかは発表されていないため、各サービスのモデル一覧で確認してほしい。ロボット向けの展開は製造・物流のDX担当には気になる話題だが、提供対象がまだ分からないので、今は情報収集の段階にとどまる。
料金:いくらかかるのか
Google DeepMindという組織に料金はなく、費用はモデルを使う製品ごとに決まる。APIは利用量(トークン数)に応じた従量課金、Geminiアプリには無料版と有料プランがあるという仕組みだ。Gemini 4 Argonの価格は発表されておらず、当サイトでも確認できていない。具体的な金額は、Google AI StudioとVertex AIの料金ページで最新の情報を確かめてほしい。
競合はどこか
汎用の大規模言語モデルでは、OpenAI(GPTシリーズ)、Anthropic(Claude)、Meta(Llama)、xAI(Grok)が主な競合になる。Google DeepMindは、検索・Android・Google Cloudという自社の配布網にモデルを載せられる点と、科学向けAIやロボティクスまで研究範囲が広い点で差別化している。
投資家向けに補足すると、Google DeepMindは独立した上場企業ではなく、Alphabetの一部門だ。直接株式を買うことはできず、投資の対象としてはAlphabet株を通じて関わることになる。




