Cursor(カーソル)は、AI を組み込んだコードエディターです。コードの補完に加え、自然な文章で指示してコードを書かせたり、修正させたりできます。
開発元は米国のスタートアップ Anysphere です。VS Code をもとに作られているため、VS Code の利用者は操作に慣れやすい製品です。ただし、現在の資本関係や提携の詳細は、本記事の材料からは確認できていません。
Cursorで何ができるのか
中心となる機能は 3 つです。
1 つ目は入力の補完です。書きかけのコードの続きを AI が提案し、Tab キーで採用できます。
2 つ目はコードベースを踏まえたチャットです。プロジェクト内のファイルを文脈として渡し、処理の内容を尋ねたり、不具合の原因を探らせたりできます。
3 つ目はエージェント機能です。「この機能を追加して」と指示すると、AI が複数のファイルにまたがる変更を進めます。
普通のエディターに AI 拡張を足した構成とは異なり、エディター本体が AI の利用を前提に作られている点が Cursor の特徴です。
事業会社の企画・DX 担当者にとっての用途は、社内ツールの試作や、既存コードの内容把握です。ただし、生成されたコードの確認には、コードを読める人が必要です。
Cursorの使い方
基本の流れは次のとおりです。
公式サイトからアプリを入手してインストールし、アカウントでログインします。次に作業するプロジェクトのフォルダーを開きます。
その後、チャット欄に「このエラーの原因を調べて」のように指示します。AI が示した変更は差分として確認し、採用するかどうかを判断します。
大きな変更を一度に頼むより、小さな単位で指示して差分を確かめるほうが、誤りに気づきやすくなります。これは筆者の見解です。
Cursorの料金
単体プランの正確な金額と利用上限は、本記事の材料では確認できていません。導入を検討する場合は、公式の料金ページで最新の情報を確認してください。
確認できている料金情報は 1 つです。xAI が Grok、Cursor、X をまとめて使える新しいサブスクリプションを始めており、料金は月 8 ドルからです。生成 AI、AI コーディングツール、SNS を 1 つの契約にまとめた形です。各プランの内訳、利用上限、提供地域、日本での料金は確認できていません。月 8 ドルのプランに Cursor のどの機能が含まれるかも、契約前に確認が必要です。
Cursorの競合と注意点
競合には、GitHub Copilot や Anthropic の Claude Code などの AI コーディングツールがあります。投資家の視点で見ると、xAI のサブスクリプションに組み込まれたことは、Cursor が単体の開発ツールにとどまらず、他社サービスとの組み合わせでも提供されていることを示します。
安全面では、拡張機能の管理が論点になります。Ars Technica は、Cursor 上にあった Anthropic の VS Code 拡張機能に、12 時間近くにわたってバックドアが仕込まれていたと伝えました。当サイトが確認できたのは見出しの範囲で、仕込まれた手口、影響を受けた版、利用者の被害の有無は分かっていません。
エディターの拡張機能は、開発者の日常業務の中で動くソフトです。企業で導入する場合は、使ってよい拡張機能の範囲と、更新の管理方法を事前に決めておくことを勧めます。

