Astra は、OpenAI が開発した AI モデルの名前です。Google Cloud で使える OpenAI モデルのひとつとして提供が始まりました。また、OpenAI が発表したクラウド上で常時動くエージェント「dots」にも搭載されています。
この記事は、ITmedia AI+ の報道をもとにした当サイトのニュース 2 本を情報源にしています。どちらも見出しから分かる範囲の情報です。そのため、確認できた事実と未確認の点、筆者の推測を分けて書きます。
Astra とは:OpenAI のモデル
確認できている事実は次の 2 点です。
- Astra は OpenAI のモデルで、Google Cloud に追加された OpenAI モデルのひとつ - OpenAI のエージェント「dots」には Astra が搭載される
一方で、次の点は確認できていません。テキストだけを扱うのか画像なども扱えるのか、性能、ベンチマークの結果、既存の OpenAI モデルとの関係、公開日です。
名前が同じ別のものがあるので注意してください。Google DeepMind の AI アシスタント研究「Project Astra」や、WordPress のテーマ「Astra」は、この記事で扱う OpenAI のモデルとは関係ありません。検索結果を見るときに混同しないようにしてください。
何ができるのか・使い方
現時点で Astra を使う道は 2 つあります。
1 つ目は Google Cloud から使う方法です。Google Cloud に OpenAI のモデルが追加され、その中に Astra が含まれています。ただし、追加されたモデルの一覧、提供の形(API なのか、管理画面から使えるのかなど)、利用できる地域は報道からは分かりません。エンジニアの方は、Google Cloud の公式ドキュメントで次の 3 点を確認してから設計に入るのが確実です。どのサービスから呼び出せるか、どの地域で使えるか、利用量の上限です。
2 つ目は OpenAI の「dots」を通して使う方法です。dots はクラウド上で常に動き続け、「24時間働く」とうたうエージェントで、Astra を搭載しています。ただし、具体的にどんな作業を任せられるのか、いつから使えるのかは確認できていません。
【推測】常時稼働するエージェントに組み込まれていることから、Astra は長時間にわたる作業の自動実行を想定したモデルである可能性があります。公式の説明は確認できていません。
料金
**Astra の料金は確認できていません。** Google Cloud から使う場合の料金も、dots の料金や利用できるプランも、報道からは分かりません。価格を推測で示すことはしません。
企画・DX 担当の方が検討するときは、次の 3 点を公式情報で確認してください。
- Google Cloud で使う場合の課金の単位と、既存の契約に含めて支払えるか - dots を利用できるプランと、その月額料金 - データをどの地域で処理するか(業務データを扱う場合に重要)
誰が作っているのか・競合は何か
開発しているのは OpenAI です。今回の追加によって、Google Cloud は「主要 3 社のクローズドモデル(中身が公開されていないモデル)をすべて使える唯一のハイパースケーラー(大手クラウド事業者)になった」としています。
「主要 3 社」がどこを指すかは、参考にした情報には書かれていません。【推測】OpenAI、Google、Anthropic の 3 社を指すと考えられます。そう考えると、Astra の競合は、Google と Anthropic がそれぞれ提供している主力モデルになります。
投資家の目線では、OpenAI のモデルが自社以外の大手クラウドでも提供され始めたことがポイントです。販売ルートが広がった事例として注目できます。ただし、契約条件や収益の分け方は公表されておらず、業績への影響を評価できる材料はまだありません。

