AI駆動開発とは
AI駆動開発とは、ソフトウェア開発の工程にAIを組み込み、仕様書の作成やコード生成などをAIに担わせる開発の進め方です。特定の製品やサービスの名前ではなく、手法の呼び名です。
コードを書く場面の補助だけを指す言葉でもありません。後述の三菱UFJの事例では、コード生成に加えて仕様書の作成もAIの適用先に挙がっています。なお、当サイトでは統一された定義を確認できていません。企業ごとに指す範囲が異なる可能性があるため、この言葉が出てきたら、どの工程の話かを確かめる必要があります。
何ができるのか
確認できている用途は、仕様書の作成とコード生成です。日経クロステックによれば、三菱UFJは勘定系システムの刷新にAI駆動開発を取り入れ、仕様書の作成と、PL/Iで書かれたプログラムのコード生成にAIを適用しています。この事例から、対象が新規開発に限られず、既存の基幹システムの刷新にも及ぶことが分かります。
もう一つの事例はコクヨです。ドキュメント・ナレッジ管理ツールのNotionとAnthropicのClaudeを連携させ、AI駆動開発を推進するとPR TIMESで発表しました。
どちらも当サイトで確認できたのは見出しの範囲です。三菱UFJについては使っているAIの種類、対象範囲、生産性の改善効果、刷新の完了時期が不明です。コクヨについては対象となる開発の範囲、連携の仕組み、導入時期、成果が不明です。
使い方
決まった手順は確認できていません。以下は2社の事例をもとにした当サイトの整理であり、両社が公表した手順ではありません。
1つ目は、AIを適用する工程を決めることです。三菱UFJの事例のように、仕様書とコードのように成果物の単位で切り分けると、範囲を決めやすくなります。
2つ目は、AIに渡す情報の置き場を決めることです。コクヨの組み合わせは、ナレッジ管理ツールの情報をAIから参照する構成を連想させますが、これは当サイトの推測で、実際の仕組みは確認できていません。
3つ目は、生成物を人が確認する工程を決めることです。勘定系のように誤りの影響が大きいシステムでは、AIの出力をどう検証するかが特に重要になります。
料金
AI駆動開発は製品ではないため、一律の料金はありません。費用は、どのAIツールをどの規模で使うかによって変わります。
三菱UFJとコクヨの導入費用は確認できていないため、本記事では金額を示しません。社内で検討するときは、各ツールの利用料、社内資料の整備にかかる作業、生成物の確認にかかる人件費を分けて見積もると、比較しやすくなります。ツールの価格は各社の公式情報で確認してください。
誰が作っているのか・競合は何か
AI駆動開発は手法なので、開発元は存在しません。競争が起きるのは手法同士ではなく、そこで使われるAIやツールの提供企業の間だ、というのが当サイトの見方です。
確認できている名前は、コクヨの事例に登場するAnthropicのClaudeとNotionです。三菱UFJが使うAIは明らかになっていません。
投資の観点で見るなら、企業が採用を発表したかどうかより、成果の開示に注目すべきです。今回の2社では、生産性の改善効果や成果はまだ確認できていません。

