用語解説 ラム

RAMとは

RAMとは、CPUが処理中のデータを一時的に置く主記憶装置(メモリ)です。SSDとの違い、容量不足で起きること、使用量の確認方法、価格上昇の背景、主要メーカーとAIデータセンター需要まで、エンジニア・企画担当・投資家向けにまとめました。

RAM(Random Access Memory)とは、CPUが処理中のプログラムやデータを一時的に置いておくための主記憶装置で、一般に「メモリ」と呼ばれる部品です。電源を切ると中身が消える揮発性の記憶装置で、データを長く保存しておくSSDやHDDとは役割が違います。

RAMとは何か:SSDとの違い

SSDやHDDを「倉庫」とすると、RAMは「作業机」にあたります。アプリを起動すると、プログラムやデータがストレージからRAMに読み込まれ、CPUはRAMの上で計算します。RAMの読み書きはストレージより桁違いに速い一方、容量あたりの単価は高く、電源を切ると内容は残りません。

PCやサーバーで使われるRAMの大半は、DRAMという方式です。用途ごとに規格があり、デスクトップPCやサーバー向けのDDR系、スマートフォンやノートPC向けで消費電力の少ないLPDDR系、GPUやAIアクセラレーターの近くに積み重ねて載せ、帯域を広くしたHBMなどがあります。

RAMの使い方:容量が足りないと何が起きるか

RAMが足りなくなると、OSはストレージの一部をRAMの代わりに使います(Windowsのページファイル、Linuxのスワップ)。ストレージはRAMより遅いため、動作が急に重くなります。ブラウザのタブを大量に開く、仮想マシンやコンテナを複数動かす、大きなデータを扱うといった使い方ほど、多くのRAMが必要になります。

使用量は、WindowsならタスクマネージャーのパフォーマンスAタブ、macOSならアクティビティモニタ、Linuxなら `free -h` コマンドで確認できます。使用率がいつも高く、スワップも起きているなら、増設するか使い方を見直すタイミングです。ノートPCにはRAMが基板に直付けされていて後から増設できない機種も多いため、買うときの容量選びが大切です。

RAMの料金:価格が上がっている背景

価格は容量・規格・時期によって大きく変わるため、この記事では具体的な金額を挙げません。当サイトが扱ったニュースから確かに言えるのは、RAMの値上がりと品薄が続いていることです。The Registerは、MicrosoftがRAM高騰を受けて、RAMが8GBのPCでWindows 11の動作を改善したと報じました。ただし、改善の中身や配信時期は確認できていません。

ここからは当サイトの推測ですが、企画・DX担当者は、業務PCの調達コストや、クラウドでメモリの大きいインスタンスを使う費用への影響に注意しておくとよいでしょう。

誰が作っているのか:主要メーカーとAI需要

DRAMの主要メーカーは、サムスン電子、SK hynix、Micron Technologyの3社です。この3社で市場の大半を占めています。

需要側で存在感を増しているのがAIデータセンターです。OpenAIのサム・アルトマンCEOは韓国を訪れ、サムスンの経営陣と面会しました。Tom's Hardwareの見出しによると、データセンター向けRAMが深刻に不足するなかで、調達を増やすのが狙いです。確保を目指す数量や合意の有無は分かっていません。The Vergeは、アルトマン氏が「RAMは机の上よりデータセンターにある方が良い」と語ったとも伝えています。限られたRAMを個人のPCとAIデータセンターのどちらが使うのかという取り合いが値上がりの一因になっている、と当サイトはみています。

RAMに関する記事

3 件