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デクセリアルズ、300億円投じたACF新棟を公開。生産能力1.5倍へ

デクセリアルズは9月10日、栃木県鹿沼市の鹿沼事業所に約300億円を投じて建てた第2工場の新棟「101号館」を報道陣に公開した。世界シェア首位の主力製品「異方性導電膜(ACF)」の安定供給体制を強化するとともに、AGVや自動倉庫、AI検査などを駆使したスマートファクトリー化を進める。生産能力を従来比1.5倍に、1人当たりの生産性を約2倍に高めることを目指す。増産と省人化を同時に狙う投資だ。MONOistの編集後記が伝えた。

電子材料メーカーのデクセリアルズは2026年9月10日、栃木県鹿沼市の鹿沼事業所で、第2工場の新棟「101号館」をメディア向けに公開した。投資額は約300億円。MONOistの編集担当者が、メールマガジンの編集後記でその狙いを取り上げた。

101号館の役割は2つある。1つは、同社の主力製品で世界シェアトップの「異方性導電膜(ACF)」を安定して供給できる体制を固めること。ACFは、フィルムの中に導電粒子を分散させた接合材料で、電子部品と基板を電気的・機械的に接続する用途に使われる。もう1つは工場のスマート化で、自動搬送ロボット(AGV)、自動倉庫、AIによる検査、DXの取り組みを組み合わせて運営する。

これらにより、ACFの生産能力を従来比で1.5倍に引き上げ、従業員1人当たりの生産性を約2倍に高めることを目標に掲げる。生産量を増やしながら、人手をそれに比例して増やさずに済む工場を目指す設計といえる。

同社の業績は足元で堅調だ。MONOistの関連記事によると、2027年3月期第1四半期の連結売上高は前年同期比4%増の271億8200万円、事業利益は同4.8%増の82億7500万円で、為替が追い風になった。新棟への大型投資は、こうした業績を背景にした供給力の底上げと位置づけられる。

編集後記は、既存の記事では触れていない101号館建設の背景や狙いを紹介するとしているが、今回入手できたのは冒頭部分のみで、その具体的な内容は確認できていない。主力製品の供給責任を果たすための増強投資と、省人化による生産性向上を同時に進める事例として注目される。

出典 — MONOist

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