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AMD、時価総額が一時1兆ドルを突破。DC 向け CPU シェアは34.5%に
AMD の時価総額が月曜に一時1兆ドルを超え、半導体設計企業としては数少ない水準に達したとThe Register が報じた。AI ブームが押し上げた形だが、時価総額約5.5兆ドルの NVIDIA との差は依然大きい。牽引役は Instinct GPU だけではない。デスクトップ CPU シェアは8月に35%を超え、データセンターでも34.5%に達した。2026年半ばには NVIDIA との性能差を埋めたと主張し、ラックスケール製品「Helios」を第3四半期に投入する計画を示していた。

AMD の時価総額が月曜に一時1兆ドルを超えた。半導体の設計企業でこの水準に達したのは数社しかない。ただし NVIDIA は世界で最も価値のある企業として約5.5兆ドルの時価総額を持ち、差は依然として大きい。一方、長年のライバルだった Intel は既に追い抜いている。
AI ブームが押し上げたのは確かだが、一夜にして起きた話ではない。AMD は GPU の開発資源を従来型の HPC や国家スーパーコンピュータ案件に振り向けていたため、AI への参入は遅れた。転機は2023年の Instinct 投入で、仕様上は当時の NVIDIA H100・H200 系を上回る性能・メモリ容量・帯域を示した。しかし実際には、NVIDIA 向けに作り込まれたソフトウェア資産の前に最適化不足が足を引っ張る。同社の GPU チームはこの3年近くを ROCm の評価を変えることに費やし、Microsoft、OpenAI、Oracle、Anthropic、Meta といった大口採用と、価格の安さ・メモリ容量の大きさを差別化点にして巻き返した。
2026年半ばには、NVIDIA との性能差を埋めたうえで、Blackwell 系ラックや Vera Rubin より大きく速いラックスケール基盤を第3四半期に投入すると主張していた。この「Helios」ラックは HBM4 とスケールアウト帯域が50%多く、AI 学習性能で15〜25%高く、1ドルあたり性能で30%優位だとする。
GPU だけが理由ではない、という点がこの記事の主眼だ。Wells Fargo Securities のアナリストは2月、2025年第4四半期の売上103億ドルのうち Instinct GPU が25億〜26億ドルを占め、Epyc の CPU 売上とほぼ並ぶと見積もっていた。OpenClaw や Claude Code のようなエージェント型ワークロードの台頭は CPU 需要を押し上げる。モデル自体は GPU で動いても、生成されたコードや実行されるツールは CPU 上で動くからだ。コア単価と性能単価で優位を取ってきた Epyc はシェアを伸ばし、8月にデスクトップ CPU で35%、データセンターで34.5%に達した。
背景には Intel の停滞がある。Sapphire Rapids の遅延で AMD に2年近い猶予を与え、Xeon 6 で肉薄したものの、経営陣の交代と主力 Xeon 7 SP の中止により、競争力あるデータセンター CPU は2028年まで出てこない可能性がある。さらに AMD は smartNIC・DPU・FPGA からシステム設計までを買収で積み上げてきた。なかでも Xilinx の買収は FPGA 最大手の座と大量の IP をもたらし、繰り返し競争力の源になっている。
出典 — The Register
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