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Sakana AI、「現代AIの父」シュミットフーバー氏が参画しRSI研究を指導
東京のAIスタートアップSakana AIに、LSTMの共同開発者として知られるユルゲン・シュミットフーバー氏がチーフ・サイエンティフィック・アドバイザーとして加わる。AIが自らを改良する「再帰的自己改善(RSI)」を研究する組織「RSI Lab」を指導する。同社は世界モデルを開発し、製造業やロボティクス向けのフィジカルAIを目指す。同氏は定期的に東京を訪れ、同社と協働するという。

Sakana AIは、「現代AIの父」とも呼ばれる研究者ユルゲン・シュミットフーバー氏がチーフ・サイエンティフィック・アドバイザーとして参画すると発表した。ITmedia AI+が報じた。同氏は、AIが自分自身を改良していく「再帰的自己改善(RSI)」を研究する組織「RSI Lab」の指導にあたる。
シュミットフーバー氏は、文章や音声のように順序に意味がある系列データを扱うニューラルネットワーク「LSTM」の共同開発者として知られる。同氏とSakana AIのデビッド・ハCEOは6月のブログ記事で、1991年にミュンヘン工科大学の研究室で線形Transformerの原型、教師なし事前学習、蒸留、残差学習を発表していたと主張している。
RSI Labが目指すのは、科学的な発見が次の発見を呼ぶ再帰的なサイクルを回し、機械の知能を高めることだ。Sakana AIは、再帰的自己改善とメタ学習を扱った同氏の1987年の学位論文が、自らのコードを書き換えるAIエージェント「Darwin Gödel Machine」などに影響を与えたとしている。
同社は今後、行動が物理世界に及ぼす影響をシミュレートする「世界モデル」を開発し、製造業やロボティクス向けのフィジカルAIにつなげる方針だ。シュミットフーバー氏は、日本はニューラルネットワークの基盤となるアーキテクチャと高度なロボティクスを生んだ国であり、その橋渡しを担いたいとコメントしている。
計算資源の規模では米中の大手に及ばない日本発のスタートアップが、著名研究者を迎えて「AIがAIを改良する」研究とフィジカルAIに照準を合わせたことは、資源量ではなく研究テーマで勝負する戦略を明確にしたものといえる。
出典 — ITmedia AI+
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