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PrismML、1ビットAI「Bonsai」をスマートグラスで動作
AIモデルの省メモリ化技術を手掛けるPrismMLは、Qualcommと協力し、1ビットの小型AIモデル「1-bit Bonsai」をSnapdragon AR1 Gen 1搭載のスマートグラス上でローカルに動かすと発表した。20億パラメーターの視覚言語モデルで、装着者が見ているものを理解して応答する。1ビットのマルチモーダルモデルが個人向けAI機器で動くのは初めてだという。メモリや電力の制約が厳しいウェアラブルで、端末内処理を広げる試みだ。

PrismMLは2026年9月23日、Qualcommがハワイ・マウイで開いた「Snapdragon Summit」で、Snapdragon AR1 Gen 1を搭載したAIスマートグラス上で「1-bit Bonsai」をローカル動作させると発表した。GIGAZINEが報じた。
スマートグラス向けのBonsaiは、20億パラメーターの新しい視覚言語モデルだ。装着者が見ているものを理解し、その文脈に基づいて推論し、リアルタイムに応答するための視覚機能と言語機能を備える。QualcommのHexagon NPU向けに最適化しており、PrismMLはメモリ使用量を4分の1に減らしたとしている。従来のスマートグラス向けAIモデルと比べ、パラメーター数は4倍に増えたという。
技術の核は、モデルの数値精度を1ビット(2値)や3値まで落として必要なメモリを大きく減らす手法にある。同社の既存モデルでは、80億パラメーターのモデルを1.15GBのメモリで動かしたほか、9月に出た「Ternary Bonsai 2 27B」では、Qwen3.8 27Bを5.9GBまで小さくしてノートPCなどRAMの限られた環境で動くようにした。スマートグラスはメモリ、電力、発熱の制約が特に厳しく、しかも一日中バッテリーを持たせる必要があるため、この省メモリ化が効いてくるとPrismMLは説明している。
QualcommでXR、ウェアラブル、パーソナルAIを担当するジアード・アスガー上級副社長は、日常的に使う機器に強力な知能を直接載せられるかが個人向けAIの将来を左右すると述べ、ローカルで動き、応答が速く、プライバシーに配慮した視覚ベースの支援に道を開くと評価した。PrismMLの共同創業者でCEOのババク・ハシビ氏は、モデルとハードウェアを一緒に設計することが、AIをクラウドから日常の機器へ移す道だとしている。同氏はXで、今後さらに多くの取り組みが続くとも示唆した。
クラウドに頼らず端末側でマルチモーダルAIを動かせれば、通信の遅延や、カメラ映像を外部に送ることへのプライバシー上の懸念を抑えられる。極端な量子化によるモデル縮小が、スマートフォンやPCに続いてウェアラブルにまで届き始めたことを示す発表といえる。
出典 — GIGAZINE
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