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Anthropic・OpenAI、AI基盤の拡大続く。資金調達は難しく

9月、Anthropicは米国で専用計算資源の確保を進め、豪州にも初の大型データセンター拠点を築いた。OpenAIはNvidia出資のFirmusを通じてマレーシアに進出した。Nscaleが9月18日に出したIPO書類では、Anthropicとの4件のGPU契約が総額約446億ドルに上る一方、その設備の資金はまだ確約されていないと開示された。契約済み需要と実際に稼働する容量の間の溝が浮かんでいる。

データセンターのイメージ

Data Center Frontierは、9月のAnthropicとOpenAIの動きを、最先端AIの競争が物理インフラの段階に入ったことを示すものとしてまとめた。Anthropicは米国で専用の計算資源を積極的に押さえ、オーストラリアに初の大型データセンター拠点を設けた。OpenAIはNvidiaが出資するFirmusを通じてマレーシアに進出している。

最も具体的な数字は、Anthropic自身ではなくNscaleの開示から出てきた。Nvidia出資のAIインフラ事業者Nscaleは9月18日に米国でIPOを申請し、8月25日にAnthropicと4件のGPUサービス契約を結んだと明らかにした。支払総額は約446億ドルに達しうる。契約はNvidia Vera Rubin NVL72を中心とする専用基盤を、ウェストバージニア州メイソン郡に計画する「Monarch Compute Campus」で提供するもので、複数年の4段階に分かれる。ロイターは以前、6年間で約450億ドル、約460MW分と報じていた。AnthropicはこれとTeraWulfとのケンタッキー州での190億ドル・401MWのリース契約も結んでいる。

Monarchは約2250エーカーの敷地に総発電容量8GW超を計画し、まず2GWの発電で約1.37GWのIT負荷を2028年前半に目指す。ただしNscaleは、Anthropic向けのGPUとデータセンター設備に必要な資金について、IPO申請時点で拘束力のある確約を得ていないと開示した。契約には納入やサービス可用性の条件も付く。

Nscale自体の数字も、この市場の構図をよく表す。2026年上期の売上高は1億4060万ドルと前年同期の1040万ドルから急増したが、純損失は約10.2億ドル。契約総額は1030億ドル、電力パイプラインは10GWを超える。上期売上の52%を最大顧客1社が占め、今後はMicrosoftとAnthropicが大口顧客になる見込みだという。

記事の論点は、GPUの確保そのものより、土地・電力・冷却・ネットワーク・資金・実際に数百MWを納められる相手をそろえることが難しくなっている点にある。巨額の契約は需要の強さを示すが、それが稼働する容量になるかは別問題で、契約は課題の終わりではなく始まりだという見方だ。

出典 — Data Center Frontier

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