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Qualcomm、PickNikを買収へ。MoveItはオープンソースを維持
米Qualcommは、ロボットアーム制御の定番オープンソース「MoveIt」を開発する米PickNikの買収で合意した。MoveIt 1と2は現行ライセンスとコミュニティ主導の開発体制のまま維持し、他社ハードウェアへの対応も続ける。自社のロボット向けプラットフォームDragonwingとの統合を進め、AIモデルから動作計画、実時間制御までを開発しやすくする狙い。買収額は非公表で、取引は通常の完了条件を満たした段階で成立する。

米Qualcommは、ロボット用ソフトウェアを手がける米PickNikを買収することで合意したと発表した。買収額は明らかにしておらず、通常の完了条件を満たした段階で成立する。PickNikは、ロボットアームの動作計画や把持を扱うオープンソースのフレームワーク「MoveIt」の開発元として知られる。
PickNikは2015年にコロラド州ボールダーで創業し、Amazon Picking Challengeへの参加を経て、最初の顧客にGoogleを迎えた。MoveItはロボット用ミドルウェアROSの一部として始まったプロジェクトで、研究者や学生から商用ロボット企業まで、世界中で使われてきた。同社はこれを基に、実行環境や意思決定、オーケストレーション機能を加えた商用版「MoveIt Pro」を展開しており、最新の9.0では認識から動作までの連携強化、遠隔操作の刷新、学習データ収集の仕組みを加えた。NASAのミッション向けソフト開発にも関わっている。
Qualcommは、MoveIt 1と2を現行ライセンスのままオープンソースで維持し、コミュニティ主導のロードマップも続けるとした。特定のハードウェアに依存しない設計を重視し、他社製ハードウェアへの対応も継続する。そのうえで、自社のロボット向けプラットフォーム「Dragonwing」との統合を進め、視覚言語モデル(VLM)や視覚言語行動モデル(VLA)から動作計画、実時間制御までをつなげやすくする。オープンソースハードのArduinoのボードとMoveItの統合にもまず取り組む方針だ。
フィジカルAIをめぐっては、MobileyeによるMentee Roboticsの買収など、ソフトとハードをまとめる動きが相次いでいる。チップメーカーにとって、ロボット開発者が日常的に使うソフトウェアを押さえることは、自社プロセッサを選んでもらうための近道になる。オープン性を保つという約束が実際に守られるかは、今後のMoveItの開発体制とライセンス運用で確かめることになる。
出典 — The Robot Report
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