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Ema、7700万ドルを調達。AIエージェントでSaaSとITサービスを代替

複数のAIエージェントで人事・IT・財務などの業務を自動化する米Emaが、シリーズBで7700万ドルを調達した。累計調達額は1億4000万ドルで、評価額は2024年の前回ラウンドから4倍超に。顧客にはNTT DATA、日立、Microsoftなどが並び、既存顧客の支出拡大を示す売上継続率は約180%。料金はシート数やトークン量ではなく、タスクの完了や成果に連動させている。調達資金は営業・マーケティングに充て、今後1年でアジア太平洋などへ展開する。

AIエージェントのイメージ

米TechCrunchによると、AIエージェントで企業の業務プロセスを自動化するスタートアップEmaが、シリーズBラウンドで7700万ドルを調達した。リードはインド・ベンガルールのベンチャーキャピタルCreaegisで、既存投資家のAccel、Section 32、Prosusも出資を積み増した。累計調達額は1億4000万ドルとなり、評価額は2024年の前回ラウンドから4倍超に上昇した(具体額は非開示)。調達はすべて新株発行によるもので、負債や既存株の売買は含まない。

Emaは元Google・CoinbaseのSurojit Chatterjee氏と、元OktaのSouvik Sen氏が創業した。同社が「AI従業員」と呼ぶ仕組みは、複数のAIエージェントを連携させ、企業がすでに使っているアプリケーションをまたいで複数ステップの業務をこなすものだ。単発のタスクではなく業務の流れ全体を対象にする点が特徴で、150以上のフロンティアモデルやオープンソースモデルを使い分けられる。同社自身は、業務知識、システム連携、エージェントの統制に注力するとしている。

実績としては、50件超の企業案件が稼働中で、企業ユーザーは100万人超、処理したアクションや問い合わせは500万件を超えた。顧客にはNTT DATA、日立、ADP、PwC、Google、KPMG、Wipro、Microsoftが名を連ねる。売上はこの2年で50倍になり、複数年契約の総額を含む受注額は1億5000万ドルを超えた。90%超の顧客が当初の用途から利用を広げ、売上継続率は約180%。粗利率は80%近くを維持しているという。料金はシート数やトークン消費量ではなく、タスクの完了や事業成果に連動させている。

Chatterjee氏は、Emaがまず既存アプリを「包み込む」形で導入され、その後、顧客が一部のSaaSへの依存を減らしたり置き換えたりしていくと説明する。大規模なSaaSは「ほぼデータベースのようになりつつある」との見方だ。導入や連携、コンサルティングといったITサービス会社の仕事もAIが担えるとし、サービス会社自身も同社と組んで事業モデルを変えつつあるという。

調達資金は主に営業・マーケティングの強化に充てる。本社は米マウンテンビューで、従業員は200人近く。これまで米国と欧州が中心だったが、今後1年でアジア太平洋、南米、中東の一部へ展開する計画だ。企業向けソフトウェアとITサービスに流れていた予算を、AIエージェントが奪い合う構図が鮮明になっている。

出典 — TechCrunch

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