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OpenAI、ストレージ「Habitat」をRust化。CPU効率6倍
OpenAIが、ChatGPTなどのユーザーデータを扱う自社製ストレージシステム「Habitat」の仕組みを公式ブログで解説した。いまは毎秒7000万件を超えるリクエストと、500PBを超えるデータを処理している。もとはPythonで書かれていたが、2026年第2四半期に、人間のエンジニア2人がCodexとGPT-5.5を使ってRustで書き直した。CPU効率は6倍、メモリ効率は15倍になり、すでにリクエストの95%をRust版が処理している。

OpenAIは、ChatGPTやCodexのユーザーデータを管理する自社製オンラインストレージシステム「Habitat」について、公式ブログで解説した。GIGAZINEが内容を紹介している。2026年9月時点でHabitatは、毎秒7000万件を超えるリクエストを処理し、週10億人を超えるアクティブユーザーのデータ、500PBを超えるデータを扱っている。
Habitatは、はじめは小さなPythonのライブラリだった。検索、暗号化、シリアル化といった処理を、Microsoftのデータベースサービスの機能に対応させる役割を持っていた。会社として使うよう指示したわけではないが、エンジニアが自然と使うようになったという。その後、アプリ側に組み込むライブラリのまま機能が増えて複雑になった。2025年半ばには古いバージョンとの互換性を保つのが難しくなり、独立したサービスとして切り出した。
サービスとして切り出す際には、より低いレベルの言語への移行も検討した。ただOpenAIは、目の前の課題への対応を優先した。いずれ移行が避けられなくなる頃には、CodexやGPTで書き換えられるようになっているだろうと見込み、Pythonで開発を続けた。同社はこれを「計算された賭け」と呼んでいる。並行処理にはPython標準のasyncioを使い、CPUやメモリ、ネットワークの使用率を監視しながら最適化を重ねた。その結果、毎秒2000万件を超えるリクエストを処理できるようになった。
それでも、さらに効率を上げるためにRustへの移行を決めた。2026年第2四半期に、人間のエンジニア2人がCodexとGPT-5.5を使い、サービス全体をRustで書き直した。Python版と比べてCPU効率は6倍、メモリ効率は15倍になり、レイテンシも大きく下がったという。現在はリクエストの95%をRust版が処理しており、Python版は数週間のうちに廃止する予定だ。
毎年10倍以上のペースで成長してきたOpenAIでは、まずPythonで素早く作り、限界が見えたらAIを使って別の言語に書き直すという進め方が現実に機能した。大規模なシステムの言語移行が、少人数とAIで完了した例として注目される。
出典 — GIGAZINE
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