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Nscale、NYSE上場へ。契約の85%はMSとAnthropic

英国のネオクラウド(AI向けGPUクラウドの新興事業者)Nscaleが、ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場を申請した。契約残高は1030億ドルを超えるが、その約85%をMicrosoftとAnthropicの2社との契約が占める。Anthropicとの契約は、Nscaleが資金を調達できることが条件で、厳しいマイルストーンを達成できなければAnthropicは契約を解除できる。上場時の企業価値は350億ドル、調達額は30億ドルを見込むと報じられている。

データセンターのイメージ

英国のネオクラウドNscaleが、ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場を申請した。ネオクラウドは、AI向けのGPU計算資源を貸し出す新興のクラウド事業者を指す。上場時の企業価値は350億ドル、調達額は30億ドルを見込むと報じられている。上場は、売上の大部分を少数の顧客に頼る企業を、株式市場がどこまで受け入れるかを試す場になる。

Nscaleは2年前、オーストラリアの暗号資産マイニング企業Arkon Energyから独立して生まれた。上場の申請書類によると、これまでに1030億ドルを超える契約を積み上げた。ただ、その約85%は2つの契約が占める。2033年までにMicrosoftへ438億ドル分の計算資源を供給する契約と、Anthropicとの446億ドルの供給契約だ。しかもAnthropicとの契約は、Nscaleが資金を調達できることが条件になっている。申請書類が「厳しい」と明記するマイルストーンを達成できなければ、Anthropicは契約から降りたり、解約したりできる。

業績を見ると、6月までの半年間の売上高は1億4060万ドルで、前年同期の1040万ドルから大きく伸びた。一方で純損失は3億6900万ドルから10億2000万ドルに膨らんでいる。9月上旬には大株主のNVIDIAが、総額31億ドルの資金調達の一部として、10億ドルの転換社債を引き受けることに合意した。前回のシリーズCでは、Aker ASAと8090 Industriesが主導して20億ドルを調達し、企業価値は146億ドルと評価されていた。データセンターはノルウェー、ポルトガル、米テキサス州、ウェストバージニア州に置く。取締役には元Meta幹部のシェリル・サンドバーグ氏とニック・クレッグ氏、OpenAIの元幹部フィジ・シモ氏が名を連ねる。

少数の顧客への依存は、Nscaleに限った話ではない。ヘッジファンドのSona Asset Managementの分析によると、競合のCoreWeaveは売上の67%をMicrosoftに頼っている。データセンターを建設するApplied Digitalは、売上の67%がOracle、30%がCoreWeaveからだ。Sonaは、企業どうしが密接につながっていること自体は悪いことではないとしつつ、大手1社のつまずきや方針転換が業界全体に波及しやすいと指摘している。

投資家にとっての焦点は、大口の契約が本当に売上になるかどうかと、損失が膨らむ中で資金を調達し続けられるかどうかだ。

出典 — TechCrunch

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