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IAC、ロードコースで史上初の自律追い越し。9大学のソフトが競う
大学対抗の自律走行レース Indy Autonomous Challenge(IAC)が9月3日、ラグナ・セカで開催され、IAC 史上初めてロードコース上で自律走行車同士の追い越しが成立した。北米・欧州・アジアの9チームが、IAC 提供の車両 AV-24 を自チームの AI ドライバーソフトで走らせた。2022年以降の6回の追い越し競技はすべてオーバルだった。今回から、実車で走る前にシミュレーション上の予選通過が必須になった。

大学対抗の自律走行レース Indy Autonomous Challenge(IAC)が9月3日、ラグナ・セカ・レースウェイで開催された。グランプリ・オブ・モントレーの週末に先立って行われた今回の大会では、IAC 史上初めて、ロードコース上で自律走行のレースカー同士が追い越しを成立させた。決勝ヒートにはモデナ・レッジョ・エミリア大学の Unimore が進出している。
参加したのは北米・欧州・アジアの9大学で、IAC が提供する車両 AV-24 を、各チームの AI ドライバーソフトウェアが操縦した。IAC は2022年以降、ラスベガス・モーター・スピードウェイ、テキサス・モーター・スピードウェイ、インディアナポリス・モーター・スピードウェイといったオーバルコースで6回の追い越し競技を開いてきた。ロードコースでの走行も前例はあるが、そのときは1台ずつコースに出てラップタイムを競う形式だった。コーナーの向きが左右に変わり、勾配もあるロードコースで、他車が前にいる状態の追い越しを成立させたのが今回の新しさになる。
競技形式は1対1のヒート戦で、追い越す側の車両に2周が与えられる。その後、両者がポジションを入れ替え、エンジンの出力上限を引き上げて再度行う。ヒートが始まった後、コース上のどこでどう追い抜くかの判断はすべて AI ドライバーが行った。人間のクルーは車両データを監視し、次の追い越し周回が始まる前にパラメータを調整できるが、走行中にできるのは、誤作動や衝突に備えて非常停止ボタンに手を置いておくことだけだ。車両は Dallara のベース設計、Honda のエンジン、Luminar のセンサー、NVIDIA の GPU で共通化されており、IAC の競技は事実上 AI ドライバーソフトウェアの競争になる。
今回の大会で新しかったのは、予選の置き方だ。各チームは数か月前、D-Space が主催するシミュレーションレースで出場権を得た。実車のレースに出る前に、仮想テスト環境での予選通過を義務づけたのは今回が初めてである。D-Space の software-in-the-loop 環境では、ラグナ・セカを再現したデジタルツイン上で、車両挙動、レース戦略、追い越し性能を検証した。これにより、アルゴリズムの異常がコース上の衝突とレースカーの損傷につながることを避けている。つまり、走行の安全性をハードウェアの保護ではなくシミュレーションの関門で担保する設計になっている。
チームは主に博士課程・修士課程の学生で、自律走行や車両に関わる研究に取り組んでいる。IAC は2021年にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで始まり、各チームは自動車やフィジカル AI 領域のスポンサーに支えられている。研究プログラムを終えた後に自動車分野で会社を立ち上げたメンバーも複数いる。
出典 — The Robot Report
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