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トランプ大統領、「AI 軍」と「AI 皇帝」の新設を表明。安全性の警告は一蹴

トランプ米大統領が9月19日、Truth Social への長文投稿で「AI 軍」の創設と「AI 皇帝」の任命を計画していると表明した。第1期に創設した宇宙軍になぞらえつつ、新組織はテック企業を制限するものではなく、AI 産業の成長を「妨げず、慈しみ、助け、見守る」と強調した。実装の詳細は示されておらず、ホワイトハウスとテック業界を驚かせたと報じられている。大統領は AI の安全性への警告を「デマ」と繰り返し退けている。

トランプ米大統領が9月19日、自身の SNS「Truth Social」への長文投稿で、「AI 軍(AI force)」の創設と「AI 皇帝(AI Czar)」の任命を計画していると表明した。第1期に創設した宇宙軍になぞらえた構想だが、新組織はテック企業を規制するためのものではないと明確にしている。政権は AI 産業の成長を「いかなる形でも妨げたり抑えたりしない」とし、むしろ「成長するにつれて、それを慈しみ、助け、見守る」と述べた。実装の詳細は示されておらず、この発表はホワイトハウスとテック業界の双方を驚かせたと報じられている。

タイミングは、AI の安全性を巡る圧力が高まっている時期と重なる。先週、OpenAI の元研究者が Anthropic を退職し、AI 企業が安全性を真剣に受け止めていないとの懸念を表明した。この人物は「AI を作っている人々は、それが10年の終わりまでに我々全員を殺しうると本気で信じている」と警告している。同社の安全性研究者も、2030年までに AI が人類を滅ぼす確率は10%を超えると警告している。さらに Anthropic のダリオ・アモデイ CEO は OpenAI の幹部らの支持を得て、AI エージェントが人間の制御を離れる恐れを理由に開発ペースを抑えるようワシントンに求めるエッセイを公開した。

大統領はこうした主張を共有していない。近時の警告を含め繰り返し「デマ」だと退け、AI を貶めようとする「病んだ陰謀」が進行中だと主張している。投稿では「AI は次の産業革命、あるいはインターネットだが、それよりさらに大きく影響も大きい。我が国の GDP の25%にもなりうる」と述べ、対中国での優位を維持したいという政権の意向も示した。「我々は中国と世界をリードしており、それを維持するつもりだ」と書いている。NVIDIA のジェンスン・フアン CEO も同様の立場を取り、警告や新たな規制の要求を退けて「他の誰がどうであれ、できる限り速く進むべきだ」と述べ、2030年までに AI が世界を滅ぼす確率は「0%」だとしている。

AI 軍がどう機能するのか、AI 皇帝が誰になるのかは明らかにされていない。ただし複数の報道は、3月までトランプ政権の AI・暗号資産担当を務めたデビッド・サックス氏を候補に挙げている。AI 規制を巡る議論は、今後数週間の複数の高官級の会合で重要な論点になる見通しだ。トランプ政権が主催する国連の AI 関連イベントが予定されており、続いて中国の習近平国家主席の訪米に合わせたホワイトハウスでの晩餐会が開かれる。後者には OpenAI のサム・アルトマン氏、NVIDIA のジェンスン・フアン氏、Google のサンダー・ピチャイ氏の出席が見込まれている。規制の枠組みが固まる前に、産業側と政権側が同じ席に着く構図になっている。

出典 — Tom's Hardware

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