半導体 / Tom's Hardware /2 分
マスク氏のTerafab、チップ量産前に商標で足止め。Tera-Printが警告
イーロン・マスク氏が進める半導体工場構想「Terafab」が、1枚のチップも作らないうちに商標問題に直面した。米中小企業Tera-Printが2026年5月、SpaceXとTeslaに対しTerafab名の使用中止を求める警告状を送付。同社は10年ほど前から「Tera-Fab」ブランドでビーム・ペン・リソグラフィ装置を販売しており、米国防総省も顧客とみられる。両社は和解交渉に入ったが決裂気味で、Tera-Print側は登録商標を守る構えだ。

イーロン・マスク氏が掲げる半導体量産構想「Terafab」が、思わぬ形で足止めを食っている。米国の小規模企業Tera-Printが2026年5月、SpaceXとTeslaに対して「Terafab」の名称使用をやめるよう求める警告状(cease-and-desist)を送ったと、Tom's Hardwareが伝えた。
Tera-Printは、卓上サイズの「Tera-Fab」ブランドのビーム・ペン・リソグラフィ(BPL)装置を販売しており、主にバイオエンジニアリングやマイクロ流体デバイスの試作に使われる。このブランドを10年ほど使ってきた実績があり、米国防総省も顧客とみられる。Tera-Print側は、Terafabの名称が自社のTera-Fab製品群と混同されかねないと主張している。
これに対しTesla、SpaceX、SpaceXAIは、両者の事業は根本的に異なると反論する。Terafabはチップを極めて大量に生産し、AI・自動車・ロボティクス、いずれは宇宙用途の一部まで供給する計画である一方、Tera-PrintのTera-Fabはバイオや電子・光学デバイスの試作に使う小型のリソグラフィ装置だ、という主張である。ただし商標の分類上は、両者とも半導体技術の同じカテゴリに区分けされている。Terafab側は「半導体チップやメモリ、集積回路、ウェハの受託製造」(IC 040)などをカバーし、Tera-Print側は「ポリマーペン/ビームペン・リソグラフィ装置」(IC 007など)や関連する研修サービス(IC 042)を登録している。
両社は和解交渉に入り、Tesla側からの提案も含まれていたと報じられる。ただしTera-Printは、Teslaが訴訟ではなく交渉継続に関心を示したとし、今後は登録商標を守る姿勢だと説明している。両社は関連分野で事業を営んでおり混同を招きかねない、というのが同社の言い分だ。
出典 — Tom's Hardware
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