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Flock Safetyの車両追跡を悪用、米警察官が元交際相手を1万回超検索

米テキサス州ラフキン警察署に11年勤務する警察官が、Flock Safetyのナンバープレート追跡機能を悪用して元交際相手を1万回以上検索したとして逮捕・起訴された。追跡対象には元交際相手の家族や過去の交際相手も含まれ、いずれも正当な犯罪捜査とは無関係とみられている。容疑者は公的情報の不正使用を含む100件の罪状で起訴され、保釈金は合計70万ドル(約1億1000万円)。同署はFlock Safetyのカメラ使用を停止した。

米国の警察官が、警察向けに提供されているナンバープレート追跡機能を悪用して元交際相手を追跡していたことが明らかになり、逮捕された。逮捕されたのは、テキサス州ラフキンのラフキン警察署に11年間勤務するザカリー・アンソニー・クライン容疑者。警察によると、同容疑者はFlock Safety社が提供するナンバープレート追跡機能を使い、複数回にわたって知人のナンバープレートを追跡していたという。

こうした追跡は、正当な犯罪捜査とは無関係とみられている。中でも元交際相手の女性については1万回以上検索しており、その家族や女性の過去の交際相手など、関係のある人物も検索対象になっていた。元交際相手は警察に対し、「クライン容疑者は私が浮気していると考えていて、頻繁に私のスマートフォンを調べてきた」と話しているという。容疑者は政府記録の改ざんと公的職権乱用の容疑で逮捕され、その後公的情報の不正使用を含む100件の罪状で起訴された。全ての容疑について、保釈金は合計70万ドル(約1億1000万円)に設定されている。事件を受け、ラフキン警察署はFlock Safetyのカメラの使用を停止した。

反発が大きいのは、警察による職権乱用そのものに加えて、Flock Safetyのカメラが以前から市民によく思われていないという事情がある。同社のカメラは米国全土に設置されており、警察が令状なしに確認できる場合があることからプライバシー侵害が問題視されてきた。さらに不法移民の追跡に使われているという観点からも反感を買っている。Flock Safetyの創業者兼CEOであるギャレット・ラングレー氏は不正使用をめぐる懸念を公に認め、追加の安全対策を導入していると説明。「法執行機関による悪用は容認できない」と述べ、警察官にこうしたツールへのアクセスを与える場合には説明責任と監督が必要だとしている。

同種の事案は初めてではない。2026年6月にも、別の警察官がFlock Safetyのシステムを悪用して逮捕されたことが報じられている。ここから読み取れるのは、技術的な精度や網羅性ではなく、アクセス権限の設計と監視体制こそが問題の核心だという点だ。1万回という検索回数が明らかになったのは、記録が残っていたからだ。記録はあったが、それを異常として検知し止める仕組みは働かなかったことになる。大量の移動データを保持するシステムでは、外部からの侵入対策と同じ重みで、正規の権限を持つ内部利用者の目的外利用をどう検知するかが問われる。

出典 — GIGAZINE

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