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Anthropic、ベイエリアに生物学の実験施設を運営。AIで実地の実験

AnthropicがサンフランシスコのベイエリアにAIモデルを使って実地の実験を行うウェットラボを持っていることを、TechCrunchに認めた。ライフサイエンス部門の責任者は、生物学の最終的な検証は実際の実験だと説明する。主な対象は創薬ではなく基礎生物学だという。同社は今週、強力なモデルへのアクセスを審査するライフサイエンス向けの検証プログラムも始めた。AIの破滅的リスクを訴えてきた企業が実験施設を持つことには、業界から皮肉も出ている。

Anthropicは、サンフランシスコのベイエリアにウェットラボ(生物学の実験施設)を持ち、自社のAIモデルを使って実地の実験を行っていることを、TechCrunchに認めた。

同社のライフサイエンス部門を率いるエリック・カウデラー=エイブラムズ氏は、生物学ではこの先もしばらく、最終的な検証は実際の実験になると述べ、実験は既に行っていると明らかにした。研究所は一般のバイオテック企業と同じように、自社の研究と外部パートナーとの共同研究の両方に使われているという。

具体的な研究内容は明かしていないが、主な対象は創薬ではなく基礎生物学だとしている。Anthropicは製薬業界に大口の顧客やパートナーを多く抱えており、共同創薬の提携も発表したばかりだ。顧客と競合するように見える製品で批判を受けたこともあり、製薬会社と張り合っているとみられることを避けたい考えがうかがえる。同社は以前、AIバイオテックのCoefficient Bioを買収している。

AI研究所が実験施設を持つ理由ははっきりしている。LLMが病気の治療に貢献するには、立てた仮説を現実の世界で確かめる手段が要る。CEOのダリオ・アモデイ氏は先週、AIが今後5〜10年で主要な病気の多くを治しうるとの考えを示した。モデルが仮説を立て、実験で確かめ、その結果をまたモデルに返すという循環を自社で回せるようになることが、今回の施設の意味だ。

一方で、安全面との緊張もある。同社は今週、最も強力なモデルへのアクセスを審査する「Life Sciences Verification Program」を始めた。アモデイ氏はバイオテロをAIの最大級のリスクの一つに挙げ続けており、先週末には業界に開発のペースを落として自主規制を導入するよう呼びかけた。研究者ジェイコブ・コクソン氏の辞任と警告も波紋を広げている。破滅的なリスクを訴える企業が生物学の実験施設を運営していることには、投資家から皮肉交じりの批判も出ている。

出典 — TechCrunch

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