ロボット / TechCrunch /2 分

AMI LabsとWorld Labs、世界モデルの用途も時期も語らず

世界モデル(World Model)の主要プレイヤーであるYann LeCun氏のAMI LabsとFei-Fei Li氏のWorld Labsが、開発内容や商用化の時期をほとんど明かしていない。AMI Labsの共同創業者でVP of World Modelsを務めるMichael Rabbat氏は「話す準備ができたときに話す」と述べ、研究・構築の段階であり製品計画やタイムラインは公にしないとする。データ供給元さえ何に使われているか分からないという状態で、背景には先に手の内を明かせば競合を呼び込むという計算がある。

世界モデル(World Model)は、AIの中でも情報が出てこない領域だ。TechCrunchの記者がAll Inカンファレンスで同テーマのパネルを進行した際も、商用化の行き先を問うと話は曖昧になったという。

この分野の主要プレイヤーは、Yann LeCun氏のAMI LabsとFei-Fei Li氏のWorld Labsだ。両社とも注目と資金を集めている一方で、公開されている情報は少ない。パネルに登壇したAMI Labs共同創業者でVP of World ModelsのMichael Rabbat氏は、何に取り組んでいるのかを問われて「話す準備ができたときに話す」と答え、メールでは「まだ研究と構築の段階なので、製品計画やタイムラインについて公に話すことはない」と補足した。AMIは創業から1年未満であり、その点では沈黙も理解できる。World Labsの「Marble」はこの分野で最も完成度の高い製品とされるが、デモはメディア制作、ゲーム向けの探索可能な環境の構築、CGIエフェクト、ロボティクスと幅広く、プラットフォーム全体が能力の提示を目的に設計されているように見える。

秘密主義は供給側にも及ぶ。世界モデル向けのデータ供給企業PhysiclのCEO、Alex de Vigan氏は、自社のデータが役に立っているのは分かるが、それが何に使われているのかは分からないままだと語る。「もっと教えてほしい。何に取り組んでいるのかが分かれば、もっと役に立つデータを作れる」

不透明さの一因は、世界モデルという概念の汎用性そのものにある。最も単純には、自動運転車を動かすAIモデルに似た、世界をナビゲートできるマップだ。だが同じモデリング手法は、ヒューマノイドロボットに箱を運ばせることにも、数分の映像を探索可能な環境に変えることにも使える。空間知能の自動化という核を共有しているためで、ロボティクス、インタラクティブ映像、より複雑な自動運転など、行き先は多方向に開かれている。AMIはすでに製造、生物医学、ロボティクス、さらにNabiaとの提携を通じた医師向けAIソフトウェアに足を踏み入れている。

絞り込まない理由は、経済的なものだ。資金調達が容易な間は一つに賭ける圧力がかからない。むしろ明かさない積極的な理由がある。仮にAMIが明日、ヒューマノイド向けの基盤や次世代のレンダリングシステムを作ったと発表すれば、他の世界モデル企業や新興ラボ、さらにはOpenAIやAnthropicまでが一斉にその領域へ関心を向ける。資金調達の容易さは競合にとっても同じであり、市場への道筋が見えた瞬間に資金は追随する。競争が避けられないとしても、可能な限り遅らせるほうが有利だ——記事はこれを劉慈欣の作品になぞらえ、森の中に誰がいるか分からないなら、注意を引かないほうがよい、と表現している。

出典 — TechCrunch

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