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AI導入は6割、でも8割超が「チャット止まり」。自動化を阻む人材難

クラウドワークスの調査で、中小企業のAI利用は59.6%に達する一方、利用企業の80.9%が個人利用かチャット利用にとどまり、業務システムと連携した自動化は19.1%にすぎないことが分かった。壁になっているのは費用対効果の不透明さと、自社事例への当てはめの難しさ、そして推進人材と時間の不足。自動化まで進んだ企業ほど外部AI人材の活用率が高く、その差は約3.7倍だった。

AIを導入したものの、チャットに使うだけ――そんな中小企業が少なくない実態が、クラウドワークスの調査で浮かんだ。従業員5〜299人の企業を対象に、経営者・役員・部長クラスに聞いたもので、スクリーニング4172人、本調査576人が回答した。

調査ではAI活用を、未導入・個人利用・全社的なチャット利用・業務の一部自動化・複数AIによる業務全体の最適化まで6段階に分類した。その結果、AIを利用している企業は59.6%。ただし利用企業2485社のうち80.9%は個人利用か全社導入後もチャット利用にとどまり、業務システムと連携して一部業務を自動化しているのは19.1%にすぎなかった。「使っている」企業と「業務を変えている」企業の間には、まだ大きな差がある。

ボトルネックを、チャット止まりの企業と自動化まで進んだ企業で比べると、前者ほど複数の課題を抱えていた。課題があると答えた割合は74.5%対54.0%で20.5ポイントの差。「費用や費用対効果が不透明」は70.0%対51.7%、「自社へ事例を当てはめにくい」は56.5%対39.8%だった。ツールの導入そのものより、業務にどう組み込み誰が推進するかで差が生まれている。

推進人材の不足も深刻だ。「十分な人員を確保している」のは全体で11.1%、チャット段階では5.5%、自動化まで進んだ企業でも26.1%にとどまる。「推進者はいるが人員不足」が34.9%、「推進者はいない」が50.5%。採用・育成・外注のいずれも「中断」または「未着手」が45〜48%に上り、要件に合う人材が見つからない、社内に指導できる人がいない、といった壁がある。工程別では「連携設定」を自社対応できるのは21.7%、「不具合の調査・修復」は17.7%、「社内展開・教育・定着」は23.8%と低い。理由は「通常業務が優先で時間がない」45.5%、「知識・スキルのある人材がいない」41.7%が上位だった。

一方、外部AI人材を既に活用している企業は、チャット止まりで7.0%、自動化まで進んだ企業で26.1%と約3.7倍の差。クラウドワークスは、人材と時間が不足する工程を業務ごとに外部へ任せる方法を提示している。次の課題は「AIを導入するか」ではなく「誰が、どの業務に、どう組み込むか」へ移りつつある。

出典 — ITmedia AI+

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