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ローム、BMW次世代EV「Neue Klasse」にSiC半導体を採用
ロームは2026年9月17日、BMWの次世代電気自動車(EV)コンセプト「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」の電動パワートレインに、同社の炭化ケイ素(SiC)パワー半導体が採用されたと発表した。ロームのSiCパワーデバイスは、Neue Klasseを支える第6の中核テクノロジーとして位置づけられている。同社は、限られた車載環境でも高いエネルギー効率と安定した動作を実現するよう設計されており、EVの航続距離や充電性能、車両全体のエネルギー効率の最適化に大きく寄与すると説明している。

ロームが9月17日に発表したのは、BMWが展開する次世代EVコンセプト「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」の電動パワートレインへのSiCパワー半導体の採用だ。ロームのSiCパワーデバイスは、Neue Klasseの第6の中核テクノロジーに採用された。同社はこのデバイスについて「パワーエレクトロニクスの主要な機能を支えるとともに、限られた車載環境でも高いエネルギー効率と安定した動作を実現するよう設計されている」とし、EVの航続距離や充電性能、車両全体のエネルギー効率の最適化に大きく寄与しているとしている。
ロームは車載インバーター向けを中心にSiCパワー半導体の展開を進めてきた。2025年6月には、トヨタ自動車が中国市場に投入した新型バッテリーEV「bZ5」に、ロームの第4世代SiC MOSFETを搭載したパワーモジュールが採用されたと発表。同年9月には、第4世代SiC MOSFETのベアチップを載せたドイツSchaefflerの高電圧インバーターサブモジュールの量産が始まり、欧州の大手自動車メーカーの新型EVに搭載されることも明らかにしている。今回のBMW案件は、その延長線上にある欧州OEMへの食い込みだ。
数字の面でも車載SiCは効いている。ロームは2026年5月、2026年度のSiC事業全体の売上高が前年度比30%以上成長する見込みだと発表し、SiCデバイス/モジュール事業では同55%以上の増加を計画していた。2026年8月の決算発表では、車載インバーター向けSiCデバイスの売り上げが伸びたことなどから、SiC事業の2026年度第1四半期(2026年4〜6月)売上高が前年同期比53%増になったとしている。
意味合いとして大きいのは、単発の受注ではなく車両プラットフォームの中核技術として組み込まれた点だ。EVプラットフォームは複数の車種と数年単位のライフサイクルを持つため、この位置づけが維持されれば長期の量産需要につながるとみられる。ロームはSiCの生産能力に先行して投資してきた側であり、車載インバーターという最も量の出る用途で欧州OEMの次世代プラットフォームに入れたことは、その投資を回収する道筋という観点でも意味を持つ。
出典 — EE Times Japan
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